NBC、CNN、CBSなどのメディアがまだトランプ氏の勝利を確認していないが、この前大統領は最も重要な激戦区であるペンシルベニア州での勝利を受け、すぐにチームと家族とともにフロリダ州パームビーチの本部に向かい、いち早く勝利演説を行った。最終開票結果が予想通りであれば、トランプ氏は米国の歴史において、1892年のグロ―バー・クリーブランド大統領以来、100年以上ぶりに、ホワイトハウスを一度失った後に返り咲いた大統領となる。
トランプ氏はフロリダ州で演壇に立ち、多くの支持者に向けて演説を行い、ペンシルベニア州やウィスコンシン州などでの勝利を非常に誇りに思うと述べた。まだ多くの地域で開票が完了していないが、勝利はほぼ確実だとした。また、一般投票でも過半数を獲得し、さらに共和党が今回の選挙で連邦上下両院を掌握したことを非常に喜ばしく思うと述べ、「これは米国民の重要な勝利だ!」とし、米国を再び強くし、この国の癒やしを始めると語った。
勝利した州の名前を一つずつ挙げた後、トランプ氏は振り返って妻メラニアに感謝し、自身の子供たちの名前を一人ずつ挙げ、感情的に両親や祖先への感謝を述べた。その後、話題を転じ、左側に立つJ.D.バンスを支持者たちに紹介し、「今なら彼を副大統領と呼べる!」と述べた。
バンスは演壇に立った後、これは重要な勝利だと叫び、チームに加えてくれたトランプ氏に感謝し、「私は、トランプ氏の指導の下で米国が再び強くなれると信じている!」と述べた。トランプ氏は演説で、就任後まず国境管理を強化すると述べ、人々と産業の回帰を望むが、それらは「合法的な」方法で行われなければならないと強調した。
現在のデータによると、トランプ氏はペンシルベニア州を獲得しただけでなく、ジョージア州も「赤に転換」させ、さらに多くの世論調査の予想を覆し、全国の一般投票でもわずかな勝利を収めている。出口調査によると、トランプ氏は農村部で極めて高い支持率を獲得し、ラテン系有権者からの支持率も大幅に上昇しており、これが最大の勝因の一つとされている。
【出口調査】出口調査は選挙当日、投票所を出た有権者に対して投票内容や投票理由などを尋ねる世論調査手法である。主要メディアが実施し、投票終了後の当選確実報道や詳細な投票行動分析に活用される。
調査は通常、複数の投票所で同時に行われ、調査員が無記名のアンケートやタブレット端末を用いて、投票先のほか、年齢、性別、支持政党、重視した政策など、様々な項目について聞き取りを行う。
この手法の最大の特徴は、実際に投票を済ませた有権者から直接回答を得られることで、高い精度の結果予測が可能となる点である。また、年齢層や職業など、属性別の投票行動分析も可能で、選挙戦略の検証や次回選挙への重要な参考データとなる。
一方で、回答拒否や虚偽回答による統計的偏り、天候による回答率への影響、実施コストの負担などが課題として指摘されている。近年は、AI技術の活用やオンライン調査との併用など、精度向上への取り組みも進んでいる。
編集:佐野華美
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