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黃信維

「台湾のブラックパンサー」日本プロバスケに挑戦! ガディアガが海外挑戦の理由を語る 


台湾のバスケットボール選手・「ブラックパンサー」ことガディアガ・モハマドアルバシールが新シーズンに日本のB1リーグ、秋田ノーザンハピネッツに加入した。

9月に風傳媒独占インタビューを初めて行い、台湾バスケットボールT1リーグで2期連続MVPを獲得した選手の練習を間近で観察し、練習後に話を聞くことができた。練習を終えたばかりのガディアガの手には練習での小さな傷が見られ、その白熱を物語っていた。


加入後、ガディアガは9月14日に日本での初の公式試合を迎え、青森で仙台89ERSと対戦。その試合で彼は23分間プレーし、9得点、3リバウンド、3アシスト、1ブロックという万能な活躍を見せた。


なぜ日本で挑戦? 「日本のレベルは台湾より高く、挑戦してみたかった」

ガディアガは千葉県で生まれ、一時セネガルの故郷に戻り、8歳から台湾に定住。一般的な選手とは異なり、幼少期から正統的なバスケットボールトレーニングを受けていなかった。バスケットボールの名門である泰山高校でもコートに立つ機会はなかったが、世新大学時代に頭角を現し、チームをUBAの決勝戦に導き、史上最高の準優勝を果たした。その後、T1リーグの中信特攻に加入し、さらに輝きを放ち、多くの個人賞を獲得し、2度のMVPを受賞。チームを優勝に導いた。2023年シーズン後、海外挑戦の権利を行使し日本へ、秋田県のチームに加入した。


海外挑戦について、「このチャンスがあると知り、海外に出てみたいと思った」と語った。日本のプロバスケットボールリーグは以前より良くなっており、台湾よりもレベルが高いと考えていた。まず、海外挑戦を宣言し、多くのチームから連絡があり、最終的に日本のBリーグに加入することを決めた。秋田ノーザンハピネッツを選んだ理由については「チームが真剣に試合を見てくれ、チームについても熱心に議論してくれた。非常に情熱的だった」と強調した。その熱意に感動し、加入を決意したという。

秋田ノーザンハピネッツ加入 目標はチームをチャンピオンシップに導くこと

2023年シーズン、秋田ノーザンハピネッツは30勝30敗で東地区5位の成績で終えた。そのため、今シーズンは多くの補強を行い、ガディアガもアジア枠として加入。今後の目標について、「1」の指を立てながら、「まず第一の目標は、必ずチームをチャンピオンシップに導くこと。そして、もし本当に優勝できれば、すべての目標を達成したことになる」と強調した。しかし、あまり遠くを見ずに、まずは今年必ずチャンピオンシップに出場し、勝敗の差を広げることを目指すという。


プロキャリアで最も印象に残っている瞬間について、ガディアガは「中信特攻が2022-2023シーズンで優勝した瞬間だ」と語った。それはチームだけでなく、彼自身にとっても初めての優勝であり、非常に意義深く、キャリア初の重要な成果だったという。


まだ正式な試合は始まっていないが、台湾と日本のトレーニング方法の違いについては「実際にはそれほど大きな違いはない。台湾でも速いバスケットをしているが、日本ではテクニックやシュートのブロックがより高度だ。バックアップ面も素晴らしく、技術スタッフが常に分析し、サポートスタッフがすぐに水やタオルを渡し、床を拭くなど、すべてが迅速だ」と説明した。


台湾と日本のプロバスケットボール バックアップと技術の差が大きい

多くの台湾選手が過去に日本の映像分析や再生技術が優れていると言及したことについて、「確かに記録の細かさが台湾よりもはるかに詳細だ。チームがさまざまな影響について話し合いをし、多くのトレーナーがおり、設備も素晴らしい。常にカメラで選手の動きを記録し、選手のあらゆる面に非常に気を配っている。技術分析も非常に細かいはずだ」と述べた。トレーニングについては、台湾との差はそれほど大きくないが、「中信特攻は速攻チームだったが、現在の監督はより防御プレスを重視している」と付け加えた。


また、ガディアガは主にバックアップと技術面での違いが大きいと指摘した。ポジションについては、体格の関係で現在のチームでは3番ポジションが限界であり、中信特攻時代とは大きく異なると説明した。現在の監督はプレス防御を好み、1番から5番までの選手全員にボールプレスをかけ、相手にプレッシャーをかけるスタイルだという。


台湾での「オールラウンドプレーヤー」から、将来の自身への期待について「もちろんチャンピオンシップ進出だ。日本に来たからには以前よりも成長したい。異なる環境に来たので、台湾にいた時よりも強くなりたい。技術面でもバスケットボールIQの面でもより成熟したい」と再度強調した。

後進の選手に海外挑戦を促す「進歩する決意が必要」

日本渡航前、ガディアガは以前所属していた世新大学のバスケットボールチームに30万元を寄付した。後進をどう励ますかという質問に対し、今年も多くの台湾選手が日本のBリーグチームに加入していることから、海外挑戦を望むなら、その心構え、つまり進歩したいという決意や挑戦したいという心理が必要だと感じていると述べた。又、「私自身の考えは、どんな状況でも、可能であれば、より高い成績に挑戦したいということです。台湾の人々が、より高い成績に挑戦したいと思えば、必ず役立つはずです。多くの人が良い身体能力を持っています」と。


現時点ではまだ開幕時のポジションは確定していないが、ガディアガは特に強調した。彼は開幕をとても楽しみにしており、開幕に向き合うからこそ真剣に準備している。そして、真の挑戦は開幕の時だと…


台湾のファンや友人がSNSで彼の試合を見に来ると言ってくれているそうだ。また今後、滋賀レイクスターズとの対戦が予定されており、そこには台湾の優秀な選手である游艾喆もいる。開幕戦を本当に楽しみにしており、台湾のファンにも是非応援に来てほしいと。ガディアガは、以前、台湾でトレーニングや試合をしていた時も多くのファンが応援に来てくれた、温かい雰囲気が大好きだった。より多くのファンが秋田に訪れることを待ち望んでいる。


編集:佐野華美


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