長距離旅客機20機の購入を計画
ロイターによると、チャイナエアラインは現在就航中の10機のボーイング777-300ERの後継機として、ボーイング777Xとエアバス A350-1000の機種を検討しており、老朽化した機体を段階的に更新し、将来の長距離路線の輸送力を強化する計画だ。
さらに、情報筋によると、長距離旅客機20機の購入を計画しており、ボーイングとエアバスの両メーカーで発注を折半する予定という。航空コンサルティング会社のCirium Ascendは、この取引の総額が40億ドル(約6000億円)近くに達すると試算している。ただし、貨物機の調達計画については、米大統領選の結果を見極めるため、最終決定を保留している模様。
大型航空機発注 政治的要因が絡む
報道によると、航空機調達案件は、その巨額な金額から注目を集めており、特に台湾の国際的な立場を考慮すると、政治的要因を無視することは困難だという。台米間に正式な外交関係はないものの、米国は依然として台湾にとって最も重要な同盟国であり、軍事供給国である。
実際、米大統領選期間中、当時のトランプ大統領は台湾に関して、「保護費用を支払うべき」や「台湾は米国の半導体ビジネスを奪った」といった機微な発言を繰り返し、台米間の貿易や軍事支援に関する議論はより微妙なものとなっている。そのため、今回の取引は台米関係の維持を図るバランス策との見方もある。
これに対し、謝世謙会長は10月、機材選定に政治的圧力は一切なく、市場需要と将来の発展方向性に基づいて最適な機種を評価し、関連する技術面や商業条件を慎重に検討すると述べた。エアバスとボーイングはともにコメントを控えている。
編集:佐野華美
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