米国大統領選挙の結果が出揃い、トランプ氏の白宮復帰が確定した。これは大勢の支持者を大いに興奮させただけでなく、富豪リストの大物経営者たちの財布も、密かに驚くべき額を増やしたのである。ブルームバーグ・ビリオネア指数の推計によると、世界のトップ10富豪の資産は6日一日で約640億ドル（約7兆円）増加し、同指数が2012年に開始して以来の最大の一日の増加額を記録した。
その中で最も喜んでいるのは、トランプ氏を何度も公然と支持し、新政権参加の可能性もある世界一の富豪イーロン・マスク氏である。ブルームバーグ指数によると、彼の資産は一日で265億ドル（約3兆9,750億円）増加し、現在の個人資産は2,900億ドル（約43.5兆円）に達している。テスラのCEOであるマスク氏は、同社株価が6日の取引開始後13%上昇し、一時15%近く上昇したことで、同社株式13%を保有するマスク氏の個人資産が大幅に増加した。
他のテクノロジー業界の大物たちも、6日の米国株式市場の大幅上昇の恩恵を受けた。アマゾン創業者のベゾス氏、マイクロソフト共同創業者のゲイツ氏、アップルCEOのクック氏らは、トランプ氏の当選を祝福する一方で、保有資産も増加している。アナリストのウィルソン氏は、6日の株式市場の上昇は「純粋なMAGA取引」とみなせると述べた。簡単に言えば、トランプ氏の「アメリカを再び偉大に」という選挙スローガンにより、投資家がトランプ氏の勝利を信じ、大量に株式を購入したためだ。
トップ10富豪のうち、マスク氏の資産が急増しただけでなく、共和党の重要な支持者であるオラクル会長のラリー・エリソン氏も一日で約100億ドル（約1兆5,000億円）増加し、1,930億ドル（約21兆円）に達した。世界第2位の富豪ベゾス氏も70億ドル（約1兆500億円）の資産増加を記録している。
リストで唯一「損失」を出した2人の富豪は、フランスの高級ブランドLVMHのベルナール・アルノー会長で、資産が約30億ドル（約4,500億円）減少し、もう一人はフェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグ氏で、個人資産が8,100万ドル（約121.5億円）微減したが、世界第3位の富豪の地位は維持している。
ブルームバーグ・ビリオネア指数トップ10 （11月7日時点）
1. マスク 2,900億ドル（265億ドル増）
2. ベゾス 2,283億ドル（71.4億ドル増）
3. ザッカーバーグ 2,025億ドル（8,090万ドル減）
4. エリソン 1,935億ドル（98.8億ドル増）
5. アルノー 1,732億ドル（28.5億ドル減）
6. ゲイツ 1,595億ドル（18.2億ドル増）
7. ペイジ 1,583億ドル（55.3億ドル増）
8. ブリン 1,491億ドル（51.7億ドル増）
9. バフェット 1,478億ドル（75.8億ドル増）
10. バルマー 1,459億ドル（28.1億ドル増）
編集：佐野華美
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