複数の教師による不適切な行為が発覚
新竹県の有名非営利幼稚園で、複数の教師による児童虐待疑惑が浮上した。報道によると、園児を暗い便所に閉じ込める、布団で体を縛る、子どもを押したり引っ張ったりするなどの行為が確認された。一部の保護者は、園が提供した監視カメラの映像が編集されている可能性を指摘し、虐待の全容が明らかにされていないのではないかと疑っている。
過去の虐待事件と新経営陣の対応に批判
さらに問題なのは、この幼稚園が過去にも児童虐待事件で罰金を科されていたにもかかわらず、新しい経営陣が引き継いだ後も、虐待疑惑のある教職員を再雇用していたことだ。この事実が明らかになり、保護者たちの強い反発を招き、警察への通報が相次いでいる。
具体的な虐待行為の詳細
鏡週刊の報道によると、ある園児の保護者が子どもの体に不審な傷跡を発見し、監視カメラの映像確認を要求したところ、普段は優しい印象のA教師が、午睡時間中に寝たがらない園児に対して不適切な行為を行っていたことが判明した。
A教師は園児を布団で「巻き寿司」のように巻き、監視カメラの死角に引きずっていった。その後、椅子に座り、足で園児を挟んだまま携帯電話を操作し、園児の抵抗を無視していた。さらに、布団に巻かれた園児を便所に運び、暗い中に閉じ込め、園児の泣き声や助けを求める声を無視して便所のドアを閉めた。
複数の教師による虐待行為
報道によると、A教師以外にも複数の教職員が不適切な行為を行っていたことが明らかになっている。B教師は「人押しゲーム」と称して、園児の脇の下に手を入れて持ち上げ、座らせた後に額を強く押したり腕を引っ張ったりする行為を繰り返していた。
C教師は真夏の6月に、園児を3、4枚の布団で巻き、園児が暑がって抜け出そうとすると「暑くない、寒いんだよ」と言って再び布団で覆い、さらにスリッパで園児の耳元の床を叩くなどの行為を行っていた。
保護者の怒りと園の対応
多くの保護者は、教育局からの通知を受けて初めて自分の子どもが虐待を受けていたことを知った。ソーシャルワーカーから送られてきたメッセージによると、園児を椅子に縛り付ける、布団で体を縛る、頭を蹴る、強く頭を押さえる、エプロンを引っ張って子どもを引きずるなど、様々な虐待行為が行われていたという。
一部の保護者は、園が提供した監視カメラの映像が編集されている可能性を指摘し、実際の状況とソーシャルワーカーの報告との間に大きな差があると主張している。
園の過去の問題と新経営陣の対応
この幼稚園は2022年に開園したばかりだが、新竹県政府教育局は今年2月と3月に審議会を開き、過去2年間に不適切な児童対応があったことを指摘していた。2月には園の劉姓責任者に1.2万台湾ドル、謝姓行為者に6万台湾ドルの罰金を科し、運営を委託されていた社団法人台湾幼児早期教育協会との契約更新を見送る決定をしていた。
しかし、8月1日に新しい経営陣が引き継いだ後、「直接的な身体的危害を加えていない」という理由で、過去に不適切な行為を行った教職員3名を再雇用していたことが判明。これらの教職員は過去に園児に対して「舌を切り取るぞ」「足を切り落とすぞ」などと脅したり、暗い便所に閉じ込めたりしていたにもかかわらず、再び採用されていた。
この事態を受け、園はFacebookページを突然閉鎖。一方、関連する託児所は2日、Facebookを通じて声明を発表し、報道された虐待事件は託児所で起きたものではないと釈明した。 編集/高畷祐子
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