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台中関係部

米大統領選の結果次第で台湾の運命が左右される? 中国の専門家「トランプ再選なら台湾売却の可能性」

トランプ氏再選なら「台湾売却」の可能性も

2024年米大統領選挙の結果が台湾の地位にどのような影響を与えるのか。中国人民大学国際関係学院の金燦榮副院長が8日、衝撃的な分析を発表した。


金副院長によると、共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝利した場合、ビジネスマンの視点から台湾問題を扱う可能性があるという。さらに驚くべきことに、「トランプ氏が適切なタイミングで台湾を『売却』し、米中関係における他の利益と交換する可能性がある」と予測している。


ハリス氏当選なら「特殊な取引」の可能性

一方、民主党候補のカマラ・ハリス氏が当選した場合、台湾問題を取引の形で扱う可能性は低いとしている。しかし、金副院長は「他の分野で『特殊な取引』が行われる可能性は依然として存在する」と指摘した。


米中関係:「競合」から「全面競争」へ

金副院長は、10月8日に開催された「2024年米国大選と中米関係の展望」座談会で講演を行った。彼は、米大統領選の結果に関わらず、中国に対する競争戦略は変わらないと強調した。


「米中関係はかつての『競合関係』から『全面競争』へとさらに進化している」と金副院長は述べ、今後両国の対立がさらに激化すると予測した。


トランプ氏とハリス氏の対中政策の違い

トランプ氏:「アメリカ・ファースト」と貿易戦争の継続

金副院長は、トランプ氏が再び権力を握った場合、「アメリカ・ファースト」の外交路線を継続し、新孤立主義と貿易保護主義を強調すると分析した。対中政策はより過激で単純明快なものになり、米中貿易戦争での圧力を継続し、中国の同盟国に対する制約を強化する可能性があるという。


ハリス氏:イデオロギー競争を重視

一方、ハリス氏が当選した場合、現バイデン政権の基本的な政策枠組みを継続しつつ、より左寄りの政策傾向を示すと予測されている。金副院長は、ハリス氏の対中政策がより「精緻かつ系統的」になり、戦略的にはより複雑になる可能性があると指摘した。


米国内の「3つの分裂」シナリオ

金副院長は、米国内政治の深刻な分裂にも言及した。特に議会内部の対立が激しく、選挙結果に争議が生じれば、この分裂状況がさらに拡大する可能性があると警告した。


彼は、誰が当選しても米国社会が直面する可能性のある「3つの分裂シナリオ」を予測した:

  1. 選挙後の政治的分裂

  2. トランプ氏当選後の社会的亀裂

  3. 政党再編の潜在的傾向


中国の対応戦略:経済安定化とAI技術の発展

金副院長は、米国からの継続的な競争圧力に直面する中、中国にとって最も重要な課題は自国の安定を維持することだと強調した。特に経済面での安定が重要だと指摘し、近年の中国経済の不調は主に供給と需要のアンバランスが原因だとした。


さらに、人工知能(AI)など新興技術分野の発展機会を捉えることが、将来のグローバル競争において鍵となると述べた。AIの先進的な発展が、米国との競争に対応する重要な切り札になると金副院長は考えている。


中国の人口問題:高齢化と出生率低下への対策

講演の最後に、金副院長は中国が直面するもう一つの大きな課題である「人口の高齢化」に言及した。中国の人口ボーナスが急速に失われつつあり、これが国家の長期的発展に脅威をもたらしていると強調した。


この問題に対処するため、金副院長は中国が人口政策を適時に調整し、出産を奨励する必要があると訴えた。「赤ちゃんこそが第一の生産力」であり、国家の経済と社会の安定にとって極めて重要だと述べた。 編集:高畷祐子


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