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  • 戴祺修

【独自】台北市李四川副市長、新北市長選へ始動か

李四川副市長、新北市長選へ布石:選挙のプロを起用

台湾国民党にとって2026年の地方選挙最大の焦点は、新北市長の座を守り抜くことだ。現在、台北市副市長を務める李四川氏が有力候補として注目されているが、選挙経験の不足が懸念材料となっている。


しかし、本紙『風傳媒』の取材によると、李氏はすでに選挙態勢の構築に着手。朱立倫前市長や侯友宜現市長の選挙戦を成功に導いた宋自強氏を副市長オフィスに招き入れた。この人事は、李氏が新北市長選に向けて本格的に動き出したことを示すものと見られている。


国民党内、李四川氏への期待高まる

国民党内では李四川氏の新北市長選出馬に期待が集まっている。李乾龍前秘書長は「李さんの」選挙対策本部長を務めたいと発言し、出馬を強く促している。

しかし、李四川氏は現在も台北市副市長として都市開発を担当しており、具体的な動きは見られない。党内では、大巨蛋(タイペイドーム)でコンサートが開催されれば工事が完了したとみなし、李氏が辞職して選挙戦に臨むのではないかとの見方もある。ただし、その時期や李氏の決意については不透明な部分が多い。


メディア出身の宋自強氏、副市長オフィスに入る

朱立倫氏と侯友宜氏の新北市長選を支えた核心スタッフ、宋自強氏が新北市政府を退職後、李四川氏の招きで台北市副市長オフィスに入った。


宋氏はメディア出身で、中央通信社の編集長を務めた経験を持つ。朱立倫氏が桃園県長だった時期に県政府の要職を歴任し、朱氏が新北市長に転じた際には選挙対策の中心人物として活躍。その後も新北市政顧問や副秘書長を務めた。


2018年に侯友宜氏が初めて新北市長選に出馬した際も、宋氏は選挙対策室長として重要な役割を果たした。ただし、選挙期間中の「大群館事件」の対応をめぐり一時冷遇されたものの、侯氏は宋氏を有給の市政顧問として登用し続けた。


新北市長の後継者争い:洪孟楷氏と劉和然氏も動く

李四川氏以外にも、新北市選出の洪孟楷立法委員が市長選への意欲を示している。9月1日の立法院新会期開会日に、洪氏は新北市選出の国民党立法委員6名を集めて記者会見を開き、その影響力をアピールした。


また、侯友宜市長が後継者として指名した劉和然副市長も積極的に動いている。李四川氏が基隆市で講演会を開いた後、劉氏も侯派の若手議員を率いて基隆市を訪れ、李氏との競争を意識した行動を取っている。 編集:高畷祐子


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