台湾株式市場、米国発の衝撃で急落
台湾株式市場は4日の取引開始直後から大幅な下落を見せ、加権指数は一時1,170ポイント以上下落し20,922.17ポイントまで下げ、重要な心理的節目である21,000ポイントを割り込んだ。これは半年移動平均線である約21,586ポイントをも下回る水準となった。
主要3銘柄も大幅安
台湾の主要3銘柄も軒並み下落した。TSMCは最大で52台湾ドル下落し888台湾ドルとなり、重要な節目である900台湾ドルを割り込んだ。鴻海は最大13台湾ドル下落して172台湾ドル、聯発科も90台湾ドル下落して1,130台湾ドルとなった。
米国経済指標の悪化が背景に
この急落の背景には、米国の経済指標の悪化がある。米国供給管理協会(ISM)が発表した8月の製造業指数は47.2と、7月の46.8からわずかに改善したものの、エコノミストの予想である47.5を下回り、5ヶ月連続で景気の分岐点である50を下回った。
米国株式市場も大幅下落
この指標を受けて、米国株式市場も3日に大幅下落した。ダウ工業株30種平均は626.15ポイント(1.51%)下落し40,936.93ポイントで取引を終えた。S&P500指数は119.47ポイント(2.12%)下落し5,528.93ポイント、ナスダック総合指数は577.33ポイント(3.26%)下落し17,136.30ポイントで取引を終えた。
今後の注目点
市場関係者は、今後の注目点として以下を挙げている:
6日に発表される米国の非農業部門雇用統計と失業率
10日に予定されているアップルの新製品発表会(iPhone 16シリーズとApple Intelligence機能の導入が予想される)
これらのイベントが台湾の株式市場や、特にアップルのサプライチェーンに関わる企業の株価にどのような影響を与えるかが注目されている。 編集/高畷祐子
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