中国国台弁、賴清德政権の「緑色テロ」を非難
中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)は定例記者会見で、台湾民衆党の柯文哲主席逮捕に関して異例の発言を行った。国台弁の陳斌華報道官は、賴清德総統が就任以来、司法と行政を操作し、公権力を私的に利用して「緑色テロ」を引き起こしていると批判。民進党や台湾独立を支持しない人々を追い詰めているとし、賴清德政権の行為は必ず民意によって退けられるだろうと述べた。
国民党議員「中国の支持は柯文哲氏に不利」
この発言に対し、国民党の柯志恩立法委員は12日のインタビューで、「国台弁の発言は民衆党や柯文哲氏が望むものではない」と指摘。台湾では様々なイデオロギーが存在し、国台弁の発言が台湾の有権者にどう影響するかは楽観視できないと述べた。
「中国が台湾の司法を批判する資格はない」
柯志恩議員はさらに、国台弁の支持は柯文哲氏にとって「絶対に良いことではない」と強調。「中国が台湾の司法を批判する立場にあるのか。自国の司法状況を考えれば、口出しする資格はない」と厳しく批判した。
国際社会の注目集める台湾の政治状況
柯文哲氏の逮捕は、台湾国内だけでなく海外メディアからも注目を集めている。京華城案と呼ばれる不動産開発をめぐる疑惑で、柯氏は接見禁止付きで勾留されている。この事態は、来年の総統選挙を控えた台湾の政治情勢にも大きな影響を与える可能性がある。
編集:高畷祐子
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