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編集部

「台湾防衛のために軍を派遣?」トランプ氏:習近平は私の良き友人、私が当選すれば軍事演習はしなくなる

2024年アメリカ大統領選挙の投票が3週間後に迫る中、共和党候補のトランプ氏は15日、ブルームバーグ社の編集長ジョン・ミクルスウェイト氏のインタビューに応じた。ミクルスウェイト氏の率直な質問に、トランプ氏は時に応答に窮する場面もあった。質問には「台湾防衛のために米軍を派遣するか」「敗北した場合、平和裏に受け入れるか」「FRBに介入するか」「対中関税は結局アメリカの消費者が負担することにならないか」などが含まれた。トランプ氏は台湾援助のための軍派遣について直接的な回答を避け、「今後そうしないだろう」とだけ述べた。


私が当選すれば、中国は軍事演習をしなくなる

ミクルスウェイト氏がインタビューで「台湾はアメリカの保護に対して支払うべきだ」という発言に触れ、中国が台湾周辺で軍事演習を行っていることを指摘した。そして「中国が台湾に侵攻した場合、アメリカ軍を派遣して台湾を守るか」と尋ねた。

トランプ氏は「彼らが今軍事演習をしている理由は、後で(トランプが当選した後)そうしなくなるからだ。だから今やっているんだ。」と。さらに「私は習近平、プーチン、金正恩と非常に良い関係にある」と語った。


ドイチェ・ヴェレは、台湾問題に冷淡なのはトランプ氏だけではないと指摘している。カマラ・ハリス副大統領も8月のCBSのインタビューで、中国軍の台湾攻撃に米軍が介入するかという質問に対し、「そのような仮定はしない」と答えている。ただし、彼女はアメリカの「一つの中国」政策を強調しつつ、アメリカは台湾の自衛能力を支援し、台湾海峡の自由を確保するための措置を講じると述べた。


関税に関する懸念を否定

トランプ氏は、11月の選挙で勝利した場合、輸入品や製造業の海外委託を行うアメリカ企業に大規模な関税を課すと何度も発言。ミクルスウェイト氏は、トランプ氏の方針では事実上中国との貿易が停止し、欧州諸国に対しても少なくとも10%の関税が課されることになると指摘した。しかし、この方針はアメリカ経済にも大きな影響を与えるとし、約4000万の雇用が国際貿易に依存していると述べた。

トランプ氏の回答は「もちろん大きな影響があるだろうが、それは前向きな影響になる」と。また、ミクルスウェイト氏を皮肉り、「25年間関税がネガティブだと議論してきて、それが完全に間違いだと言われるのは受け入れがたいだろう」と述べた。しかし、ミクルスウェイト氏が同盟国に対する経済制裁が対中国にどのようなメリットをもたらすのかと追及すると、トランプ氏は直接的な回答を避け、「中国は我々を愚かな国だと思っているが、ついに彼らの手口を見抜く者が現れたことを信じられないでいる」と述べるにとどまった。


プーチンについて語るのを避ける

トランプ氏がプーチン氏に言及した後、ミクルスウェイト氏は「ウォーターゲート事件」の記者ボブ・ウッドワードの新著での指摘を取り上げた。それによると、トランプ氏とプーチン氏は親密な関係にあり、トランプ氏が大統領を退任した後も密接な連絡を取り合い、7回もの電話会話を行ったという。トランプ氏はこの件について多くを語ろうとせず、「他人と良好な関係を持つことは良いことであって、悪いことではない」「彼は2000発の核兵器を持っているし、我々も持っている」と述べるにとどまった。ミクルスウェイト氏がトランプ氏の言葉を追及し、まるで実際に会話をしたかのように聞こえると指摘すると、トランプ氏はそうは言っていないと否定した。


FRBの独立性

トランプ氏は最近、ビジネス界の人々との会合で、ジェローム・パウエルFRB議長の利下げ決定を直接批判し、その資質に疑問を呈した。さらに「非常に優秀なビジネスマンで賢明な人間として、私は彼よりも優れていると思う。私はほとんどの人よりもその立場でうまくやれると思う」とまで述べた。ミクルスウェイト氏がトランプ氏にパウエル氏を解任するつもりはあるかと尋ねたが、トランプ氏は直接的な回答を避けた。ただし、大統領が利上げや利下げを命じるべきだとは思わないが、意見を述べることは許されるべきだと述べた。


敗北を受け入れるか

ミクルスウェイト氏はトランプ氏に、平和的な権力移行を約束するかどうか尋ねた。特に2020年の敗北後にアメリカ社会で暴動が発生したことを指摘した。トランプ氏の回答は「あなた方は確かに平和的な権力移行を経験した」というものだった。ミクルスウェイト氏はこの回答に明らかに満足せず、「お願いです、トランプ大統領。ベネズエラと比べれば平和的かもしれませんが、これはアメリカ史上最悪の権力移行でした」と直言した。


トランプ氏の応答は「私は去るべき日の朝に去った。フロリダに行った。非常に平和な移行だった」というものだった。トランプ氏は「敗北した場合は選挙結果を受け入れる」という直接的な約束はせず、ミクルスウェイト氏が自分のファンではないことをほのめかした。


編集:佐野華美


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