桃園空港が世界トップ50入り 「手荷物サービス」で世界一に輝く―Skytraxランキング2025

桃園国際空港が8つの国際賞を受賞し、その中でも「世界最優秀手荷物配送空港」で世界一に輝き、世界の旅行者と航空業界から高い評価を得ている。(資料写真/陳乃慈撮影)

2025年のSkytrax「世界空港ランキング100」が最新発表され、台湾の桃園国際空港が今年は目覚ましい成果を挙げ、国際的な賞を8部門で受賞した。総合順位は前年の66位から大幅に上昇し、43位となり、世界トップ50に返り咲いた。中でも手荷物取り扱い部門「World's Best Airport for Baggage Delivery」では世界一に輝き、世界中の旅行者と航空業界から高い評価を得た。

23ランクアップでトップ50入り 桃園空港の実力に国際的評価

英国の権威ある航空調査機関Skytraxは、スペイン・マドリードで9日(現地時間)に2025年の「世界の空港ランキング2025」を発表。シンガポールのチャンギ国際空港が再び1位を獲得する一方で、台湾の桃園国際空港は43位に大きく順位を上げ、世界の旅行者が信頼を寄せる質の高いトランジット拠点として認められた。

Skytraxの説明によると、調査は世界575の空港を対象に、100か国以上で半年にわたって実地調査およびアンケートを通じて実施され、旅客サービス、運営効率、設備の清潔さ、出入国手続きの利便性などの観点から評価された。桃園空港は手荷物取り扱い部門「World's Best Airport for Baggage Delivery」で世界一を獲得したほか、「世界で最も改善された空港」部門でも5位にランクインし、全体的なサービス水準と改革の成果が高く評価された。

多部門で入賞、サービス・清潔・設備の全方位で優れた成果

総合順位の大幅な上昇に加え、桃園空港は多くの個別賞を獲得した:

世界最優秀手荷物配送空港:第1位

世界で最も改善された空港:第5位

世界最優秀イミグレーションサービス空港:第4位

アジア最優秀空港スタッフ:第7位

世界最も清潔な空港:第9位

世界で一番トイレがきれいな空港:第9位(2025年新設部門)

旅客4000万~5000万人規模の最優秀空港:第6位

データ駆動型の改革とe-Gateの導入で総合体験の更なる向上

桃園空港会社の范孝倫総経理は授賞式に出席し、楊偉甫董事長は、「これらの成果は3万5000人の第一線スタッフの長年の努力の賜物であり、データに基づく管理、部門間の連携、施設のアップグレードにより、旅行者によりスムーズで便利な出入国体験を提供できた結果である」と語った。

桃園空港は、税関、出入国審査、検疫、保安検査部門(C.I.Q.S.)などの機関と緊密に連携し、2つのターミナルに計71基のe-Gateを昨年すべて完成させ稼働開始。審査効率が大幅に向上した。さらに、常に清掃と衛生設備の整備に力を入れてきた同空港は、今回「世界で一番トイレがきれいな空港部門で第9位に初ランクインし、設備サービスの全面的な向上を証明した。

将来展望:第3ターミナルの開業が次の飛躍の鍵に

桃園空港は、年内に第3ターミナルの北コンコースの完成と稼働を予定しており、ハードウェアと出入国設備のさらなる最適化が見込まれている。空港会社は今後も「世界トップクラスの空港」づくりを目指し、Skytraxや国際空港協会のさらなる受賞に挑戦することで、台湾の航空輸送ネットワークにおける国際的な存在感を一層高めていくとしている。

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