福島、10年以上の復興を経て自転車で未来へ
2011年3月11日、東日本大震災による津波が福島第一原発事故を引き起こし、福島地域に甚大な被害をもたらした。現在、福島は復興に多大な努力を注ぎ、インフラ整備だけでなく、スポーツや観光活動も積極的に推進。自転車競技を復興のシンボルとして位置づけている。
福島の再生を示すため、福島県は近年「ふくしま浜通りサイクルルート」を推進し、2025年には日本のナショナルサイクルルートへの認定申請を計画している。同時に、「ツール・ド・ふくしま」を開催し、国際的な自転車競技を通じて、より多くのサイクリストに福島の壮大な景色と地域の魅力を体感してもらうことを目指している。
ツール・ド・ふくしま再開、日台のYouTuberが共同でアンバサダーを務める
ツール・ド・ふくしまは2023年に初開催を予定していたが、台風の影響により中止となった。昨年(2024年)は第2回大会と銘打ちながらも、実質的な初開催となった。より多くの国際的なサイクリストに福島を知ってもらうため、台湾初の女性サイクリストYouTuber「Linda愛打卡打掐」と日本の人気サイクリストYouTuber「KENTA San(けんたさん)」が「ふくしま浜通りサイクルルートアンバサダー」に共同就任。両氏は「ホープライド50」に参加し、二輪で福島の変貌を見届けた。
レース以外にも、両アンバサダーは映像記録とSNSを通じて、沿道の景色、走行の感想、地域の人々の物語を共有し、福島の復興と魅力を世界に発信している。
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台湾との繋がり、福島自転車推進座談会が好評
台湾のサイクリストに福島をより深く知ってもらうため、福島県とアンバサダーのLindaさんは昨年末と今年初めに、台北と台南で2回の座談会を開催した。会場では充実した福島のサイクリング情報の共有だけでなく、福島の特産品とお菓子も用意され、台湾のサイクリストが味覚を通じて福島の風土を体感できる機会となった。
多くの参加者から「Lindaさんの話を聞いて福島でサイクリングをしたくなった」「福島がこんなに美しいとは知らなかった。来年は実際に体験したい!」「初めて100%のピーチジュースを飲んで、本当に感動した!」などの感想が寄せられ、福島が自転車を通じて観光を推進し、より多くの台湾の人々の興味と期待を集めることに成功したことを示している。
自転車で希望を繋ぎ、福島は未来へ向かう
10年以上の歳月を経て、福島は災害から復興しただけでなく、新たな方法で未来を迎えている。ツール・ド・ふくしまの開催、浜通りサイクルルートアンバサダーの推進、そして日台のサイクリストの積極的な参加により、福島は着実に「自転車」を観光と文化交流を推進する強力な媒体へと変えつつある。今後、より多くのサイクリストがこの希望の道を実際に走り、福島独自の魅力と生命力を感じることが期待される。詳しい映像記録:https://www.youtube.com/watch?v=6sj5UYw_d7k
編集:梅木奈實 (関連記事: 台湾出身の采さん「3.5個の学位」を持ち、3カ国を経て 東京で新しい人生を見出す | 関連記事をもっと読む )
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