台湾・台中市の盧秀燕市長は最近、代表団を率いて日本を訪問し、26日には北海道から愛知県名古屋市に飛行機で移動し、広澤一郎市長を表敬訪問し、名古屋ドームも視察した。両市は2019年に「観光友好都市覚書」を締結した後、今回さらに一歩進んで「友好交流覚書」を締結し、協力範囲を観光以外の分野にも拡大させ、都市間交流をより全方位的なものにした。
盧秀燕市長は、両者の関係を「友人から家族へ格上げした」ような関係、兄弟姉妹のような間柄だと例えた。「285万人の人口を持つ台中市は台湾中部最大の都市であり、233万人の人口を持つ名古屋市は日本中部地域最大の都市で、両国の『中部最大都市』である」と述べた。両市は地理的位置と人口が近いだけでなく、いずれも工業とイノベーションを発展の主軸としており、さらに都市観光活動の交流も密接で、これら三つの重要な要素が両者の関係をより深いものにしていると指摘した。
盧秀燕市長は、今回の訪問には3つの目的があると述べた:第一に、広澤一郎氏の名古屋市長就任を祝福すること;第二に、友好交流覚書を締結し、両者の協力をより全方位的かつ包括的なものにすること;第三に、名古屋ドームを視察して経験を学び、台中市で建設中の大型ドームのための成功例を参考にすることである。
広澤一郎市長はスピーチで、名古屋市と台中市は「観光友好都市交流協定」を締結してから5年が経ち、両者は非常に友好的な関係を維持していると指摘した。名古屋市は2020年から「台湾・台中夜市」を開催し、名古屋市民に台中市の魅力を紹介している。台中市も昨年、名古屋夜市「西川祭」を開催し、台中市民に名古屋の観光の魅力を紹介した。さらに、名古屋市は2023年から毎年、名古屋市立高校の生徒20名を台湾に派遣して学校訪問交流活動を展開している。
広澤一郎市長は、友好交流覚書の締結後、両者はより多様な都市交流を展開し、協力範囲を拡大して、最高レベルの姉妹都市協力協定の締結に向けて進み、両市の友情がより長く続くことを望んでいると述べた。彼は、両者の関係が継続的に深まるよう支援してくれた各方面に心から感謝の意を表した。
盧秀燕市長はまた「名古屋ドーム」も訪問した。日本の六大ドームの一つであるこの施設は約4万500人を収容でき、1997年の開業以来、日本プロ野球中日ドラゴンズの本拠地となっている。盧秀燕市長は名古屋ドームが採用している固定式人工芝のデザインに特に興味を示し、コンサートなどの多様な活動を開催する際に芝生をどのように保護しているのかに関心を持った。名古屋ドームは政府の補助金なしで、多様な経営モデルを通じて各種のスポーツ大会、コンサート、展示会などの大型イベントを開催し、安定した黒字を維持している。盧秀燕市長は、これらの経験はすべて台中大ドームの重要な参考になると述べた。
盧秀燕市長は、両者がすでに家族関係に格上げされたからには、早く「家族団らんの食事」ができることを望み、広澤一郎市長、名古屋市議会日台議員連盟会長の藤田和秀氏、および市会議員たちを再び台中市に招待する計画を立てている。その際には主人としての誠意を尽くしてもてなすと約束した。両市の将来の交流がさらに発展し、より緊密な協力関係に向かって進むことを願っている。
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編集:梅木奈實
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