台湾・台中市長盧秀燕氏は24日、訪日団を率いて日本を訪問した。午前8時過ぎに桃園空港を出発し、日本時間の午後1時過ぎに北海道新千歳空港に到着した後、すぐに最初のドーム「ES CON FIELD HOKKAIDO」と「北海道ボールパーク」を視察した。盧市長は、球場が最新設備を備えているだけでなく、採光や視界などの設計から室内のレイアウトまで非常に洗練されており、球団と運営者の選手に対する重視と配慮が十分に感じられると評価し、その成功経験を台中のドーム球場建設の参考にしたいと述べた。
盧秀燕氏は24日午後、日本プロ野球(NPB)北海道日本ハムファイターズの新本拠地「ES CON FIELD HOKKAIDO」を訪問した。球場開発本部長の前沢賢氏が直接出迎え、エリア開発部長の小川太郎氏が案内役を務めた。同球団は世界最大のLEDスクリーンに英語で「Welcome Mayor Lu Shiow-yen to ES CON FIELD HOKKAIDO」(盧秀燕市長のES CON FIELD HOKKAIDO来訪を歓迎します)と表示し、盧市長と市府訪問団の訪問を温かく歓迎した。
盧秀燕氏は球場とブルペンを視察するだけでなく、選手と同じ視点から質の高い球場設備を体験し、球場のスクリーン、防護ネットの設計、芝生の管理などの細部について次々と質問して理解を深めた。また、一般に公開されていないコーチのオフィスや選手のロッカールームの多様な設備も見学に招かれ、日本プロ野球リーグレベルの魅力を体験し、球団から厚遇された。
盧秀燕氏は、同球場が2023年にオープンし、日本で最も革新的なコンセプトを持つ野球場であると述べた。開閉式屋根設計を備えているだけでなく、ホテル、商業施設、温泉施設、スマートテクノロジーを統合し、ファンに全く新しい体験モデルを提供していると説明した。
今回の視察で、市府訪問団は特に同施設のハードウェア構造設計に注目し、さらにその運営管理モデル、企業連携戦略、ファンの参加メカニズムなどの発展を参考にして、台中ドームおよび将来の大型ドームの計画に活かしたいとしている。
市府の説明によると、ES CON FIELD HOKKAIDOは北海道北広島市のボールパーク内に位置し、全体の敷地面積は約32ヘクタール、球場面積は約5ヘクタールで、3万5千人の観客を収容できる。外観は北海道の伝統的な家屋様式を取り入れ、内部設備は内野芝生エリアにメジャーリーグ(MLB)の球団と選手から好評を得ている「B1K」特殊芝生を導入している。この芝生は天然芝よりも耐久性が高く、選手の身体負担を軽減するという。
また、同球場は開閉式屋根を採用して天候の影響を軽減し、園内には野球をテーマにしたホテル、キャンプ場、温泉、レストラン、ショッピングモール、アウトドア遊戯施設、農業学習施設などの付帯施設があり、さらに F Village メディカルセンターおよび Masters Veras Hokkaido Ballpark シニアマンションも備え、居住、教育、医療、社会福祉機能を統合している。市府訪問団はこの機会を利用して視察学習を行った。
また特筆すべきは、台湾と北海道日本ハムファイターズの関係が深く、多くの台湾選手が日本ハムで活躍していることだ。これには陽岱鋼(2006年-2016年)、王柏融(2019年-2023年)、孫易磊(2023年-)、そして昨年末に契約し加入が決まった古林睿煬が含まれる。古林は台中出身である。また、日本ハムは3月1日、2日に台湾を訪れ、中信兄弟と統一ライオンズと交流試合を行う予定である。
編集:梅木奈實 (関連記事: 台湾・国民党の台中市長が近く訪日 次期総統選へ布石 | 関連記事をもっと読む )
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