新北ドーム建設へ、6カ所の候補地が明らかに 新北市長の侯友宜「年内に決定」と約束

新北市府が大巨蛋の6つの候補地を提案し、新北市長の侯友宜は今年中に候補地を決定すると表明。(資料写真、蔡親傑撮影)

新北市のドーム球場建設計画で、最終的な建設地の選定に市民の関心が集まる中、劉和然副市長は19日の市政会議で、大漢溪の南北それぞれ3カ所、計6カ所の有力候補地を提示した。侯友宜市長は「半年以内に候補地を絞り込み、年内には建設地を確定させる」と強調した。

劉和然副市長は「大規模多機能施設」に関する特別報告で、台北ドームと日本・韓国の8つのドーム施設の長所・短所を参考に、「敷地条件」「支援施設」「外部環境」「環境制約」「交通アクセス」という5つの選定基準に基づき、新北市の現状を総合的に検討。第一段階で9カ所を選出し、さらなる検討を経て6カ所の有力候補地を絞り込んだ。

劉副市長によると、半年に及ぶ議論を経て、板樹体育館、樹林大柑園、樹林機五南側、土城看守所、三峽麥仔園、淡海二期の6カ所が有力候補地として選出された。これらは淡水河の南北にそれぞれ3カ所ずつ位置し、いずれも必要とされる10ヘクタールの敷地面積と十分な駐車場スペースを確保でき、三鶯線、土城樹林線などのMRT(地下鉄)や高速道路、台湾鉄道などの交通アクセスも整っているという。

侯友宜市長は「各候補地にはそれぞれ利点と可能性がある」と述べ、「専門家や地域住民の意見を広く聴取し、総合的な実現可能性と充実した施設計画のもと、合意形成を加速させ、最適な場所を選定したい」と強調。今回の発表は preliminaryな段階であり、半年以内に候補地を絞り込み、年内には建設地を確定させる意向を示した。

さらに侯市長は「新北市にはドーム球場を持つ条件も必要性もある」と述べ、現在北部地域には1万人規模の屋内施設が3カ所しかないものの、野球ファンの熱意やコンサートファンの期待はそれを大きく上回っていると指摘。「各地区の里長からもドーム球場の建設地に関する提案が寄せられており、これは都市の将来ビジョンを示すとともに、新北市民の期待を担うものだ」と語った。

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