ハーバード大学の公開講座「Justice(正義)」や『お金で買えないもの』で知られる政治哲学者マイケル・サンデル氏(Michael J. Sandel)は、近年も公共の課題に哲学の光を当て続けている。昨年は『21世紀の資本』の著者トマ・ピケティ氏(Thomas Piketty)と平等をめぐって対談し、『Equality: What It Means and ......
ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が釜山で会談した後、各国のメディアや専門家は、この「休戦協定なき貿易休戦」がどちらの勝利に終わったのか分析を進めている。だが、ピュリツァー賞を2度受賞した『ニューヨーク・タイムズ』のコラムニスト、ニコラス・クリストフ氏は、会談前日の時点で「トランプ氏は中国との貿易戦争に敗北した」(Trump Lost the ......
中国の習近平国家主席との会談を終えた米国大統領ドナルド・トランプ氏は、帰路のエアフォースワン機内で記者団に対し、「今回の会談は驚くべきもの(amazing)だった」と絶賛し、その成果に「満点以上の12点(a 12 out of 10)」を与えたと語った。しかし、記事執筆時点で新華社通信や中国外交部の公式ウェブサイトはいずれも、今回の「米中首脳会談」の成果に関......
各国の視線が韓国で準備が進む「米中首脳会談」に集まるなか、28日付の『フォーリン・アフェアーズ(Foreign Affairs)』は、カーネギー国際平和基金(Carnegie Endowment for International Peace)の研究員、ウォルハイマー(Stephen Wertheim)氏の寄稿「Toward a Taiwan Truce(台......
国際関係論の現実主義を代表する学者、ジョン・ミアシャイマー氏(John Mearsheimer)はかつて〈台湾に別れを告げよ〉(Say Goodbye to Taiwan)という論文で、中国の台頭を前に台湾は最終的に主権を放棄せざるを得ないと予言した。当時彼は、核兵器や従来の防衛策では中国の圧倒的な軍事力と経済力に対抗できず、アメリカが台湾を支援するコストも......