米国のドナルド・トランプ大統領は6日、米中間で行われる可能性のある貿易交渉について再び発言し、「中国は今非常に厳しい状況にある。なぜなら米国と貿易をしていないからだ」と述べた。さらにトランプ氏は、中国側が交渉を望んでおり、また自身との会談を求めているとし、「我々は適切なタイミングで会談することになるだろう」と語った。
トランプ氏は6日、ホワイトハウスで新たに就任したカナダのマーク・カーニー首相と会談した際、メディアから米中関税問題について質問され、「彼ら(中国側)は交渉を望んでおり、また会談を求めている。適切なタイミングで彼らと会談することになるだろう」と答えた。ただし、今回は「まだ中国側と会っていない」とも認め、「もし私が会っていたら、皆さんも知っているはずだ」と付け加えた。
トランプ氏は改めて「中国経済崩壊論」を唱え、「中国は現在非常に苦しい状況にあり、経済は大きな打撃を受けている。なぜなら彼らは米国と貿易をしていないからだ」と指摘した。その背景には米国が高率の関税を課していることがあり、「145%もの関税の下では、そもそもビジネスは成り立たない」と説明した。
また、米国のスコット・ベッセント財務長官は6日、連邦下院歳出委員会の公聴会で、米国が中国以外の17の主要貿易相手国と協議を進めていることを明らかにし、交渉では「非常に良い」提案が寄せられていると述べた。一部の主要貿易相手国とは、今週中にも貿易協定が発表される可能性があるという。 (関連記事: 「中国ファン」の信仰が崩壊?ドイツの経済学者:中国の実態は外部の想像よりはるかに悪い | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実
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