蔡英文元台湾総統のオフィス報道官、蔡舒景氏は本日(7日)、蔡英文氏が5月9日に欧州へ出発し、リトアニアおよびデンマークを訪問することを発表した。蔡氏は今回の訪問を通じて、欧州各界が台湾についてより深く理解し、台湾と欧州の民主主義国との関係が一層緊密かつ強化されることを期待していると述べた。
蔡舒景氏によると、蔡英文氏はリトアニアのダリア・グリバウスカイテ前大統領(Dalia Grybauskaitė)の招きに応じてリトアニアを訪問する予定だ。滞在中、リトアニアの各界の友人たちと面会するほか、ヴィリニュス大学で演説を行い、グリバウスカイテ前大統領との対談も予定されている。蔡舒景氏は、リトアニアは欧州における台湾の重要な理念を共有するパートナーであり、蔡英文氏は今回の訪問を通じて、台湾とリトアニアが民主主義、自由、人権という価値を共有していることを伝えるとともに、両国が共に努力し、引き続き民主主義の強化と経済的強靭性を支える国際的なパートナーであり続けたいと考えていると述べた。
リトアニア訪問後、蔡英文氏は「民主同盟財団」(Alliance of Democracies, AoD)の招きに応じ、デンマークのコペンハーゲンを訪れ、第8回「コペンハーゲン民主サミット」(Copenhagen Democracy Summit)に出席し演説を行う予定だ。蔡氏は、台湾が民主主義の同盟国と引き続き協力し、地域の安全と安定を確保していく決意を表明するとともに、民主サミットがこれまで台湾を支援してきたことへの感謝を伝える予定だ。
さらに蔡舒景氏は、今回の「コペンハーゲン民主サミット」は5月13日から5月14日にかけて開催され、世界中の民主主義国家の首脳、テクノロジー界のリーダー、シンクタンク、市民団体、そして香港の民主活動家らが招かれ、自由と民主主義の価値を擁護するための声をあげる場になると述べた。 (関連記事: アメリカ「他国を養う」ことに不満 商務長官:「なぜAIチップは台湾で製造されるのか?」 | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実
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