論評:賴清德は「トランプの心」を理解していない総統の賴清德は就任後初の元旦演説を行い、全編で26回「民主」という言葉を使用した。その調子は就任演説や国慶節演説よりも穏やかに見えたが、実際には賴総統と国家安全保障チームが、バイデン時代の価値観路線に依存したままであることを露呈した。イデオロギーを用いればアメリカの全面的支持を得られ、「台湾尚勇」による対中抗戦の偉業を成し遂げられると考えているようだ。「アメリカ・ファースト」と「利益交渉」を重視するトランプ2.0の就任がもたらす地政学的衝撃に対し、賴総統は明らかに準備ができていない。