米国・次期大統領トランプ氏は、テレビ番組での初の本格インタビューで、NBCの司会者の「中国が台湾に侵攻した場合、台湾を守ることを約束するか」との質問に対し、「私は決して言わない」と述べた。
トランプ氏は12月9日、NBCの「ミート・ザ・プレス」で、米国大統領選挙に勝利して以来、習近平氏と通話を続けており、最近では約3日前に会話を交わしたと述べた。司会者が「中国は台湾に侵攻すべきでないというメッセージを習近平氏に伝えたか」と尋ねると、トランプ氏はその日習近平氏とそのような話はしなかったと答え、両者の友好関係を改めて強調し、「私は彼と良い関係にあり、彼がそうしないことを望んでいる」と述べた。
トランプ氏と中台関係
選挙戦でトランプ氏は台湾問題について度々発言し、台湾が米国のチップビジネスを「盗んだ」と批判するほか、台湾は米国の防衛支援に対して保護費を支払うべきだと主張。ウォールストリートジャーナルの編集委員会訪問の際、トランプ氏は中国が実際に台湾に武力行使した場合、中国に150%から200%の関税を課すと述べたが、習近平氏はそうしないだろうとも語り、「彼は私が狂人だと知っているから」と付け加えた。5月の選挙活動では、中国が彼の任期中に台湾に対して行動を起こせば、北京を爆撃すると述べた。
「トランプ2.0」が台湾政策で大きな転換を見せるかについて、米インド太平洋軍のパパロ司令官は12月7日、法律により国防総省は「常時準備を整えておく」必要があり、大統領が軍事力の使用を決定するか否かにかかわらず、軍は毎分戦闘準備を整えておかなければならないと述べた。パパロ司令官は「米国大統領が当初から軍隊や軍種を投入するか否かを決定しても、我々にその決定権はないが、我々は毎日毎秒準備を整えており、西太平洋での紛争に対応する準備も常に行っている。米国大統領に準備の整った部隊を提供し、我々は常に紛争を抑止するための準備を整えた状態を維持している」と述べた。
編集:佐野華美 (関連記事: 「民主主義を理解しているのか」民進党元副総統が戒厳支持文に警鐘! 呂秀蓮氏「対中国批判だけの安易な思考」 | 関連記事をもっと読む )
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