韓国の尹錫悦大統領が3日夜に発表した戒厳令は世界に衝撃を与えたが、台湾・民進党のソーシャルメディアは直ちに支持を表明する投稿を行った。その後即座に削除したものの論争を引き起こし、韓国の主要メディアでも報じられた。
民進党団の当該投稿は削除されたが、韓国メディアで報道され、韓国のフォーラム「fmkorea」でも転載されている。最初の「戒厳投稿」に加え、その後発表された説明声明も掲載されているが、同フォーラムの韓国ネットユーザーは納得していない様子である。同フォーラムの韓国ネットユーザーは「この人たちは国民党の戒厳時代に迫害された人たちではないのか」「台湾人は狂っている」「ため息が出る。蒋介石の戒厳を経験したのに」「さらに悪いことに投稿を直接削除している」「本当に笑える。彼ら(国民党、民進党)は立場が逆転した」「民進党は国民党の戒厳終結を求めた政党なのに、後で全ての記憶を忘れて韓国の戒厳を支持するなんて」「40年近い戒厳と独裁統治を経験したのに、まだ他国の愚かな行為にあやかろうとしている」と批判のコメントが多数だった。
民進党団は尹錫悦の戒厳令宣言後、ソーシャルメディアThreadsに「韓国国会は親北朝鮮勢力に操られており、韓国の尹錫悦大統領は自由な立憲体制を守るため、緊急に全国戒厳令を宣言した。台湾立法院では、藍白陣営による国防予算の削減、違憲的な権限拡大、大法官の機能停止、財政区分法の悪質な改正、年金改革の復活、鳥かご選挙法、N回にわたる小普選挙区国家安全保障法案の阻止、王義川就任への様々な妨害......疑う余地はない。Team Taiwanである私たちは、実際には毎分毎秒、常に世界レベルの暗黒勢力による国家侵食に抵抗しているのだ」と投稿。
民進党団はその後、この投稿を削除し、声明を発表して「民進党は戒厳期間中に設立された政党であり、戒厳が民主社会に及ぼす害悪を深く理解している。民進党団は単に国際情報を転載し、国内の政治状況と比較したに過ぎず、決して戒厳を支持する意図はなかった。外部からの穿った解釈や過度な誇張は不要であり、民進党団はこれを遺憾に思い、野党に自制を求める」と説明した。
編集:佐野華美 (関連記事: 支持者も怒り心頭!民進党「戒厳投稿」が2度炎上 支持者が批判:初心を忘れたなら自重すべき | 関連記事をもっと読む )
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