トップ ニュース 【分析】当選10回の親中派重鎮・岡田氏も落選 台湾の識者が指摘「高市氏の大勝が親中派政治家に突きつける試練」
【分析】当選10回の親中派重鎮・岡田氏も落選 台湾の識者が指摘「高市氏の大勝が親中派政治家に突きつける試練」 2026年2月8日の衆議院総選挙で、高市早苗首相兼自民党総裁が圧勝し、党本部で当選者の氏名にバラを付ける様子。(写真/AP通信社提供)
衆議院選挙で高市早苗首相率いる自民党が、戦後の憲政史上稀に見る「3分の2」以上の議席を確保する歴史的大勝を収めた。これを受け、台湾の著名な経済評論家で財信傳媒(Caixin Media)会長の謝金河(シャ・キンカ)氏は、高市氏の勝利とトランプ米大統領による強烈な支持が、世界の地政学的な「選別」を加速させるとの分析を示した。
トランプ氏の祝辞とレアアース共同開発の衝撃 謝氏によれば、高市氏の勝利に対し、中国のSNS(WeChatや微博、TikTok)は静まり返る一方、トランプ大統領は自身のSNS「Truth Social」でいち早く祝辞を述べた。トランプ氏は高市氏を3月に訪米するよう要請しただけでなく、日本に対して「レアアース(希土類)の共同開発」を提案したという。
謝氏は「高市氏の圧勝は日米同盟の礎をより強固なものにした。トランプ氏は世界に対し、米国側か中国側かという二者択一を迫る『選別』のスピードを上げている」と指摘。2017年の「トランプ1.0」時代には、台湾の経済界から「二頭の象(米中)の争いに巻き込まれるな」との声も上がったが、現在は「選別しなければ、将来的に選ぶべき『側』すら失うことになる」と警告した。
「親中派」岡田克也氏の落選が示すシグナル 特に謝氏が注目したのは、日本国内の政治動向だ。長年、対中融和的な姿勢で知られ、当選10回を数えたベテランの岡田克也氏が今回の選挙で落選したことに触れ、「日本で中国寄りとされる重鎮が議席を失ったことは象徴的だ」と述べた。これは、台湾で中国との距離が近い政治家たちにとっても、今年大きな試練が訪れることの前兆であると分析している。
また、謝氏は韓国やカナダ、英国などの例を挙げ、トランプ政権の「ディール(取引)」に応じない、あるいは曖昧な態度を取る国家は、深刻な変数に直面するとの見方を示した。
中南米でのドミノ現象と台湾の外交 謝氏の分析は米国、日本の「後庭」である中南米にも及ぶ。ベネズエラのマドゥロ政権に対するトランプ氏の強硬姿勢により、中南米諸国では右派政権の誕生が相次いでいる。
ホンジュラス: 新しく当選したアスフラ氏はトランプ氏と会談し、台湾との国交回復について協議。アルゼンチン: 最も親トランプ派とされるミレイ大統領が高い支持を維持。その他: チリ、ボリビア、ペルー、エクアドルなどでも右派への交代が進む。謝氏は「中国が2017年以降、パナマやホンジュラスなどを台湾から引き剥がしてきた布局(布石)を、トランプ氏が今、力ずくで断ち切ろうとしている」とし、中南米諸国に中立的な「曖昧な空間」はもはや残されていないと強調した。
台湾への影響 政治生態の地殻変動 トランプ氏がWHO(世界保健機関)での主導権奪還や、台湾の地図表記を中国に含めないよう指示するなど、台湾問題で強力な姿勢を打ち出していることは、台湾内部の政治生態にも多大な影響を与えるという。
謝氏は改めて、「岡田氏の落選は他人事ではない。台湾において中国側に立つ政治家たちは、今年、かつてないほどの逆風にさらされるだろう」と結んだ。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒日文版
最新ニュース
「高市旋風」が揺さぶる日本政局、利上げと円高への転換はいつか 専門家が指摘する3つの鍵 高市早苗首相率いる自民党が衆議院選挙で316議席を獲得し、「スーパーマジョリティ(圧倒的多数)」を確保したことで、日本の政局は極めて安定した執政基盤を得た。市場では今後、政府が国防建設やAI(人工知能)といった戦略分野への積極的な財政出動に踏み切り、中長期的な経済成長を牽引するとの期待が広がっている。一方、政権の安定に伴い、市場の関心は「金融政策の正常化(利......
【季凡氏の視点】次期FRB議長にウォーシュ氏が浮上 世界景気にとって「追い風」となるか ── 結論から言えば、概ねポジティブだが、あくまで「安定型の好材料」だ。市場が最も得意とするのは、「政治ドラマ」を「価格という言語」に翻訳することだ。ケビン・ウォーシュ(Kevin Warsh)氏が次期連邦準備制度理事会(FRB)議長に指名されたことを受け、多くの市場関係者は直感的に「利下げへのポジティブ材料」と受け止めた。しかし、今回の人事の経緯と市場の初......
中国、軍工重鎮3人を一斉解任 張又俠氏に続く「大粛清」か、習政権の強軍目標に暗雲 中国の全国人民代表大会(全人代)常務委員会は、3月に開催される全人代(国会に相当)を前に、軍事工業関連の国有企業トップら3人の代表資格を剥奪したと発表した。1月には中央軍事委員会の張又俠副主席が規律違反で調査を受けており、習近平国家主席が主導する軍内部の「腐敗掃討」という名目の大規模な粛清が、国防・軍事技術の核心部にまで及んでいる実態が浮き彫りになった。核・......
張又侠氏はなぜ失脚したのか?習近平氏との権力闘争の背景に「側近排除」と「核機密漏洩」の疑い 中国共産党内の権力中枢で激震が走っている。中国国防部が1月24日に発表したところによると、中央軍事委員会の副主席を務める張又侠(ちょう・ゆうきょう)氏と、同委員兼連合参謀部参謀長の劉振立氏が、「重大な規律違反および法律違反」の疑いで立案調査を受けていることが明らかになった。これにより、20期中央軍事委員会のメンバー7名のうち、現職に留まっているのは主席である......
「高市氏は令和の信長だ」台湾の著名歴史講師・呂捷氏が指摘、改憲シナリオは「核弾級」の衝撃 台湾の著名な歴史講師であり、補習界(予備校界)のカリスマとして知られる呂捷(ル・ジェ)氏は9日、自身のフェイスブックを更新。日本の衆議院選挙における自由民主党の歴史的大勝を受け、高市早苗首相を戦国の覇者に例えて「令和の織田信長」と評した。呂氏は、高市氏が衆議院の3分の2を超える議席を掌握したことで、憲法改正に向けた道筋が確定したと分析。その影響は台湾を含むア......
自民「勝ちすぎ」で異例の事態、比例名簿枯渇で14議席を「流失」 316議席の歴史的圧勝 第51回衆議院議員総選挙は9日未明、全465議席の当選者が確定した。高市早苗首相率いる自民党は、公示前の198議席から大幅に上積みし、単独で定数の3分の2(310議席)を超える316議席を獲得する歴史的な圧勝を収めた。この勝利により、高市政権は極めて強固な基盤を確立し、憲法改正の発議も単独で可能な状況となった。一方、政権交代を目指した中道改革連合は、公示前の......
自民、戦後初の「単独3分の2」掌握 310議席超えの歴史的圧勝、トランプ氏「サナエは賢明」 第51回衆議院議員総選挙の結果が確定し、政界で密かに「体制的な転換点」と目されていたこの選挙は、正式に歴史へと刻まれた。高市早苗首相率いる自由民主党は、開票が進むにつれて野党との差を広げ、最終的に衆院の3分の2を超える310議席の大台を突破した。政権維持はおろか、単独政党によるスーパーマジョリティ(圧倒的多数)という、戦後日本の政治史上、前例のない局面を作り......
台湾初の国産潜水艦「海鯤」、水中デコイ発射に成功 潜航試験の全容を初公開 台湾国際造船(CSBC、台船)は8日、同社が建造を手掛けた台湾初の国産潜水艦「海鯤(かいこん、Hai Kun)軍艦」(SS-711)について、過去2週間にわたり実施された「浅海潜航試験」の公式記録映像を公開した。公開された映像には、海鯤号が初めて海中に潜る様子や、敵の魚雷を欺くための囮(デコイ)を発射する瞬間、そして浮上して無事に帰港するまでの一連のプロセ......
高市氏圧勝に台湾「運命共同体の新段階」 海上封鎖を「存立危機事態」へ?民進党議員が提言 2026年2月8日に投開票が行われた衆議院議員総選挙において、高市早苗首相率いる自由民主党が歴史的な圧勝を収め、強固な政権基盤を確立した。これを受け、民進党の陳冠廷立法委員(国会議員)は、高市首相が明確な安全保障戦略を掲げて国民の信任を得たことは、台湾にとって日台安保の枠組みを強化する「鍵となる重要な瞬間」であると指摘。台湾はこの地縁戦略的な好機を積極的に捉......
NVIDIA、台北に「AI新拠点」建設へ 606億円で用地取得、春節前に契約完了の見通し 米半導体大手エヌビディア(NVIDIA)が、台北市の「北投士林科学園区(北士科)」に海外拠点を設立する計画で大きな進展があった。台北市の李四川(リ・シセン)副市長は6日、市当局とNVIDIAの間で権利金の価格交渉が完了し、総額122億台湾ドル(約606億円)で決着したと明らかにした。早ければ2月11日にも正式契約を結ぶ見通しだ。手続きが遅れた場合でも、旧正月......
31年熟成の日本酒が象徴する「希望」 神戸ルミナリエ連携イベントで『現外』のシンボル性を発表 日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を運営する株式会社Clearは、第31回神戸ルミナリエと連携し、神戸学院大学、神戸松蔭大学、大学コンソーシアムひょうご神戸とともに、防災・チャリティイベント「大人も子どもも震災を未来へつなぐ」を2026年1月31日と2月1日に神戸ハーバーランドの商業施設「umie」で開催した。本イベントは、2025年4月から始動した......
「志布志市志布志町志布志」の魅力を食で発信、ABCスタイルが関係人口創出へ 鹿児島県志布志市志布志町志布志(しぶしし・しぶしちょう・しぶし)の稀有な地名とその豊かな食文化を活用し、地方創生を図る取り組みが注目を集めている。株式会社ABCスタイルは、東京會舘のレストラン「Drape(ドレープ)」において、同市産の厳選食材をふんだんに使用したファンミーティングを開催。食への関心が高い都内の層に対し、地域のブランド力を直接訴求した。本企画......
【開催中】劇場アニメ「ルックバック展」が麻布台ヒルズで話題、押山清高監督の「線の感情」に迫る 麻布台ヒルズギャラリーでは現在、「劇場アニメ ルックバック展 -押山清高 線の感情」が好評開催中だ(3月29日まで)。本展は、興行収入44億円を超える異例のヒットを記録した劇場アニメ『ルックバック』の監督を務めた押山清高氏自らが主催・監修する展覧会であり、開幕以来、多くのアニメファンやクリエイターが足を運んでいる。本展最大の見どころは、アニメ制作の現場におけ......
在留申請の顔写真「アプリ加工」は不可、再提出も 入管庁がメールマガジンで注意喚起 出入国在留管理庁は6日、日本で生活する外国人に向けたメールマガジンを配信し、在留資格の変更や更新などの申請時に提出する顔写真について、スマートフォンアプリなどで加工したものの使用を禁止すると改めて通知した。「美肌・輪郭補正」はNG、偽造疑われるリスクも同庁によると、美肌効果や輪郭補正などの機能を持つアプリで加工された写真は、在留カード上の顔写真として不適切で......