Googleの親会社であるアルファベット(Alphabet)は、広告およびクラウド事業の好調を受け、2026年の設備投資額(CapEx)を1,750億〜1,850億米ドル(約26兆〜28兆円規模)に引き上げる計画を発表した。これは前年のほぼ2倍に達する数字であり、市場予想の1,200億ドルを大幅に上回る規模だ。
英紙『フィナンシャル・タイムズ』によると、アルファベットは2025年第4四半期の設備投資が前年同期比で倍増の279億ドル、通年では914億ドルに達したと強調している。この記録的な投資額は、人工知能(AI)インフラの構築を全面的に加速させる同社の決意を鮮明にしている。
FirstFT: Google to double AI spending to $185bnhttps://t.co/7M5IkB1cN6
— FT Economics (@fteconomics)February 5, 2026
「将来のAI需要への布石」大幅な投資拡大の背景
Googleはここ数ヶ月、次世代AIモデル「Gemini」や自社開発チップ「TPU」を武器に、AI開発競争において優位性を確保し、OpenAIなどの競合他社との差を縮めつつある。
サンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは、この巨額投資について「単なる賭けではなく、利益とキャッシュフローの確実な成長に基づいたものだ」と説明。「今年の設備投資は将来のトレンドを見据えたものであり、広告、クラウド、DeepMind部門での需要は想像を超えている」と強調した。ピチャイ氏によれば、データセンター建設やTPU配備を加速させてもなお、DeepMindの研究チームや企業顧客からの計算能力(コンピューティングパワー)への需要に対し、供給が追いつかない状況だという。

しかし、この莫大な投資額は市場の警戒感を招いた。Googleの株価は時間外取引で一時7%以上急落し、その後下落幅は1.5%程度まで縮小した。投資家は、AIへの投資規模が実際の収益成長を遥かに上回っており、バブルのリスクを孕んでいるのではないかと懸念しているためだ。
ビッグテック各社のAI投資競争が激化
大手テクノロジー企業間でのAI投資競争は過熱の一途をたどっている。各社の投資計画は以下の通りだ。
- Googlee(Alphabet):1750億~1850億ドル
- Microsoft:1400億ドル超
- Meta:約1350億ド
マイクロソフトもグーグルと同様の状況に直面しており、先週、設備投資の大幅増額を発表した後、株価は一時10%超の下落を記録した。対照的にメタ(Meta)は、自社のAIが広告効率を向上させることを証明し、株価は上昇している。

好調な業績とGeminiの成長
アルファベットが発表した第4四半期決算では、純利益が前年同期比30%増の345億ドル(約5.3兆円)となり、市場予想の319億ドルを上回った。2025年通期の利益は1,320億ドルに達している。
ピチャイCEOは記者会見で、自社AIプラットフォーム「Gemini」の月間アクティブユーザー数が7.5億人に達し、単一四半期で1億人増加したことを明らかにした。しかし、「週刊ユーザー数8.5億人以上」を公表しているOpenAIには依然として及ばない。
一方で、Google Cloudの契約は急成長しており、2025年9月比で55%増を記録。2025年に締結された10億ドル超の大型契約数は、過去3年間の合計を上回る結果となった。
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編集:柄澤南 (関連記事: 脱・仲間外れ!Androidで「AirDrop」が使える日が来る Googleが明言した「OSの壁」完全撤廃へ | 関連記事をもっと読む )
















































