性犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する新たな機密文書が公開され、マイクロソフト共同創業者ビル・ゲイツ氏の名前が大量に含まれていることが明らかになった。これを受け、元妻のメリンダ・フレンチ・ゲイツ氏が沈黙を破り、ポッドキャスト番組で現在の心境を吐露。「あの混乱と汚泥から、すでに遠く離れていることに安堵している」と語った。
「信じられないほどの悲しみ」被害者への思い
メリンダ氏はNPRのポッドキャスト番組『Wild Card』に出演し、米国司法省が公開した新文書に元夫の名前があるのを見た際、「信じられないほどの悲しみ」を感じたと認めた。
彼女は、未だ解明されていない疑念があるとしつつも、「元夫を含め、関与した人々はその行いについて説明責任を果たすべきだ」と指摘。その上で「しかし、それはもう私には関係のないこと」と強調した。
Bill Gates ex-wife says billionaire ‘has to answer’ for appearance in Epstein fileshttps://t.co/1lvBc73m3Jpic.twitter.com/R8AmNd9mBT
— The Independent (@Independent)February 4, 2026
また、エプスタイン事件の被害者たちに対し、「いかなる少女も、エプスタインやその取り巻きが作り出した状況に置かれるべきではない。心が張り裂けそうだ。私自身もかつてはその年齢だったし、私の娘たちがその年頃だった時のことも覚えている」と深い同情を寄せた。
エプスタインは「ゲイツ氏の右腕」を自称
今回公開された文書には、2013年にエプスタインが自身宛てに送った一連のメールが含まれており、その中で彼はゲイツ氏の不倫を示唆し、違法薬物の調達を依頼されたとほのめかしている。
欧米メディアで大きな波紋を呼んでいるこの件に関し、ゲイツ氏の広報担当者は声明を発表。「すべての指摘は極めて理不尽であり、事実無根だ」と完全否定し、エプスタインがゲイツ氏との関係を維持するために、手段を選ばず他人を陥れようとした虚偽であると反論した。

しかし、誤字脱字の多いメールの中でエプスタインはこう記している。「私が彼(ゲイツ氏)の右腕を務めていた際、道徳的に不適切であり、倫理的にも擁護できず、時には法的リスクすらある行為を何度も求められ、誤って同意してしまった」具体的には、「ロシア人女性との性行為後の事後処理の手助け」「既婚女性との密会の手配」、さらには「アデラル(ADHD治療薬だが、集中力を高めるスマートドラッグとして乱用されることもある)」の提供を求められたとしている。
蘇る結婚生活の「陰影」
メリンダ氏とビル・ゲイツ氏は27年間の結婚生活を経て、2021年に離婚した。メリンダ氏は過去に、元夫が2019年にマイクロソフト従業員と不倫関係にあったことを明かしている。ゲイツ氏は当時『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューで関係を認め、2025年の取材では「過ちによって家族に多大な苦痛を与えた責任がある」と述べている。

番組内でメリンダ氏は当時の心境について、「結婚生活から、そして財団からも離れなければならないと感じた。それは本当に悲しいことだったが、事実だった」と振り返った。
膨大なエプスタイン文書には、トランプ大統領やイーロン・マスク氏、クリントン元大統領、アンドルー英王子などの名前も挙がっている(トランプ氏、マスク氏、クリントン氏は不正行為を否定しており、刑事訴追もされていない)。
長年ゲイツ氏と連れ添ったメリンダ氏にとって、文書に含まれる元夫の「私的な詳細」を知ることは、精神的に過酷な経験だったという。「それは結婚生活における、非常に、非常に苦しい記憶を不意に呼び起こした。関係を終わらせた後、私は意識的にそれらを過去のものとし、前へ進むことを選んだ。今、私は人生の思いがけない、しかし素晴らしい段階にいる」彼女は最後にこう結んだ。
「私は自分の人生を歩み続けることができている。あの女性たち(被害者)にも、正義がもたらされることを願っている」
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編集:柄澤南 (関連記事: トランプ氏が一転「エプスタイン資料の全面公開」支持 下院今週採決へ、共和党内に波紋 | 関連記事をもっと読む )


















































