「あの泥沼から抜け出せてよかった」ビル・ゲイツ元妻メリンダ氏、エプスタイン新文書の衝撃と27年間の結婚生活を語る

NPRの番組「Wild Card」に出演し、インタビューに応じるビル・ゲイツ氏の元妻、メリンダ・フレンチ・ゲイツ氏。(画像/「Wild Card」より)
NPRの番組「Wild Card」に出演し、インタビューに応じるビル・ゲイツ氏の元妻、メリンダ・フレンチ・ゲイツ氏。(画像/「Wild Card」より)

性犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する新たな機密文書が公開され、マイクロソフト共同創業者ビル・ゲイツ氏の名前が大量に含まれていることが明らかになった。これを受け、元妻のメリンダ・フレンチ・ゲイツ氏が沈黙を破り、ポッドキャスト番組で現在の心境を吐露。「あの混乱と汚泥から、すでに遠く離れていることに安堵している」と語った。

「信じられないほどの悲しみ」被害者への思い

メリンダ氏はNPRのポッドキャスト番組『Wild Card』に出演し、米国司法省が公開した新文書に元夫の名前があるのを見た際、「信じられないほどの悲しみ」を感じたと認めた。

彼女は、未だ解明されていない疑念があるとしつつも、「元夫を含め、関与した人々はその行いについて説明責任を果たすべきだ」と指摘。その上で「しかし、それはもう私には関係のないこと」と強調した。

また、エプスタイン事件の被害者たちに対し、「いかなる少女も、エプスタインやその取り巻きが作り出した状況に置かれるべきではない。心が張り裂けそうだ。私自身もかつてはその年齢だったし、私の娘たちがその年頃だった時のことも覚えている」と深い同情を寄せた。

エプスタインは「ゲイツ氏の右腕」を自称

​今回公開された文書には、2013年にエプスタインが自身宛てに送った一連のメールが含まれており、その中で彼はゲイツ氏の不倫を示唆し、違法薬物の調達を依頼されたとほのめかしている。

欧米メディアで大きな波紋を呼んでいるこの件に関し、ゲイツ氏の広報担当者は声明を発表。「すべての指摘は極めて理不尽であり、事実無根だ」と完全否定し、エプスタインがゲイツ氏との関係を維持するために、手段を選ばず他人を陥れようとした虚偽であると反論した。

米国司法部再次釋出性犯罪富豪艾普斯坦的祕密檔案,總量多達300萬頁。(美聯社)
米司法省が新たに公開した、性犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する機密文書。総量は300万ページに及ぶ。(AP通信)

しかし、誤字脱字の多いメールの中でエプスタインはこう記している。「私が彼(ゲイツ氏)の右腕を務めていた際、道徳的に不適切であり、倫理的にも擁護できず、時には法的リスクすらある行為を何度も求められ、誤って同意してしまった」具体的には、「ロシア人女性との性行為後の事後処理の手助け」「既婚女性との密会の手配」、さらには「アデラル(ADHD治療薬だが、集中力を高めるスマートドラッグとして乱用されることもある)」の提供を求められたとしている。

蘇る結婚生活の「陰影」

メリンダ氏とビル・ゲイツ氏は27年間の結婚生活を経て、2021年に離婚した。メリンダ氏は過去に、元夫が2019年にマイクロソフト従業員と不倫関係にあったことを明かしている。ゲイツ氏は当時『ニューヨーク・タイムズ』のインタビューで関係を認め、2025年の取材では「過ちによって家族に多大な苦痛を与えた責任がある」と述べている。

微軟創辦人比爾蓋茲與妻子梅琳達驚傳離婚。(美聯社)
離婚が報じられた当時のマイクロソフト創業者ビル・ゲイツ氏と妻のメリンダ氏。(AP通信)

番組内でメリンダ氏は当時の心境について、「結婚生活から、そして財団からも離れなければならないと感じた。それは本当に悲しいことだったが、事実だった」と振り返った。

膨大なエプスタイン文書には、トランプ大統領やイーロン・マスク氏、クリントン元大統領、アンドルー英王子などの名前も挙がっている(トランプ氏、マスク氏、クリントン氏は不正行為を否定しており、刑事訴追もされていない)。

長年ゲイツ氏と連れ添ったメリンダ氏にとって、文書に含まれる元夫の「私的な詳細」を知ることは、精神的に過酷な経験だったという。「それは結婚生活における、非常に、非常に苦しい記憶を不意に呼び起こした。関係を終わらせた後、私は意識的にそれらを過去のものとし、前へ進むことを選んだ。今、私は人生の思いがけない、しかし素晴らしい段階にいる」彼女は最後にこう結んだ。

「私は自分の人生を歩み続けることができている。あの女性たち(被害者)にも、正義がもたらされることを願っている」

世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版 X:@stormmedia_jp

最新ニュース
TSMC熊本第2工場の「3ナノ転換」は必然か 経済専門家が読み解く高市政権の政治的意図と背景
【タイ】「アジア5番目のディズニー」誘致へ名乗り、年1000万人集客は本気か 総選挙を前に透ける政治的思惑
脱・仲間外れ!Androidで「AirDrop」が使える日が来る Googleが明言した「OSの壁」完全撤廃へ
パキスタンのモスクで自爆テロ、30人死亡130人負傷 首都イスラマバード
【舞台裏】頼清徳総統が激賞した「龍潭の姉御」とは何者か 中国への情報漏洩を断ち切った、台湾女性捜査官の凄腕
「福建省の空軍基地が射程に」習近平氏がトランプ氏に警告した「300キロミサイル」の正体
中国、上海市民の台湾離島(金門・馬祖)観光を解禁へ 日本への渡航制限続く中、対台湾で際立つ「アメとムチ」
米中首脳電話会談で「対台湾武器売却」に暗雲?専門家が指摘する「1.25兆ドルの兵器供与」見直しの可能性
「宇宙にデータセンターを打ち上げる」マスク氏が描くSF級のAI構想、OpenAI包囲網の正体とは
台湾、主力戦車「M1A2T」年内に全数受領へ HIMARS・無人機も続々 対中防衛を加速
【2026 WBC】公式グッズ予約販売開始 台湾、韓国などプールC各国の代表アイテムが登場
【2026 WBC】台湾代表30人が決定 プレミア12王者がMLB・NPB組招集の「史上最強布陣」で8強狙う
ミシュランキー最多受賞の「ふふ」、10軒目は初の“海のリゾート” 「ふふ 城ヶ島」2月27日開業 三浦半島の絶景と美食を堪能
「前橋国際芸術祭2026」始動 蜷川実花、渋谷慶一郎ら第一弾23組発表 街全体を巡るアートの旅へ
「AIバブル」より恐ろしいシリコンバレーの死角 Google・Metaを支える「デジタル広告」に黄信号 AI崩壊を凌ぐリスクが浮上
JR大宮駅で埼玉食材の魅力再発見「もぐもぐ埼玉」フェア開催へ 自然栽培野菜や「あまりん」など全21商品
【名古屋】企業防災は「備蓄」から「運用」フェーズへ 最新技術が集結する「オフィス防災EXPO」2月25日開幕
大阪・関西万博の感動を全国へ、「メモリアルキャラバン」2月19日より東京・丸ビルを皮切りに開催
トランプ氏は強硬姿勢に弱いのか カナダ・カーニー首相の「したたかな」対米交渉が台湾に与える教訓
ADKマーケティング・ソリューションズ、楽天のデータ活用したエンターテインメント企業向け広告パッケージを提供開始
今治市とGTN、外国人住民向け多言語アプリの実証実験を開始
モンブランとオークウッドが初のコラボ、東京駅前で「書く時間」に寄り添う体験型ハイティーを開催
地方創生対話フォーラム@九州・沖縄ブロック、熊本で開催 シリコンアイランド九州の産業連携など議論
【台湾視点】TSMCの3ナノは高市首相に「恵みの雨」か 選挙戦最終盤、魏会長の訪日は「神の一手」
シェイクシャック、日本初登場の「チキンシーザーバーガー」を期間限定発売 ザクザク食感×濃厚自家製ソース
タバスコ×モスプレミアムが初コラボ!注目の甘辛トレンド「スワイシー」な和牛バーガーとハバネロソフトを期間限定発売
【横浜赤レンガ】過去最多46店舗が集結!「ストロベリーフェス2026」開幕 「いちごトリップ」で全国の品種を食べ尽くし
高輪ゲートウェイシティ、街全体が「光の実験場」に 初のプロジェクションマッピング開幕、堤真一・當真あみが未来を体感
【独自】静寂の夢洲、次なる熱狂へ 大阪IRが本格始動、万博跡地を「世界への玄関口」に変える1.5兆円計画
【独自】大阪・夢洲「ポスト万博」の全貌判明 第2期開発へ事業者公募、リング活用含む最新「Ver.2.0」計画
台湾・国民党への「反感」が5割に迫る異常事態 専門家が指摘する「好感度で民進党に大敗」の真相とは
【写真】TSMCトップが懐から取り出したのは…高市首相「驚き」の表情が話題に 熊本第2工場は「3ナノ」へ
新旧クイーン、20年ぶりの「奇跡のランデブー」 ロングビーチ沖に響き渡る継承の汽笛
台湾語の「木漏れ日」をテーマに 恵比寿映像祭2026、多様な声が響き合う16日間 街全体がアートに
「卒業ではなく入学の歌を」古川愛理、母校・岡山理科大学のCMソング『スタートライン』を2月14日リリース
2026年日本語能力試験、国内受験は在留者に限定へ 申し込みに在留カード情報が必須化
ベネズエラ駐日大使、米軍事介入下の「20億ドル原油取引」を公表 マドゥロ氏の即時釈放も訴え
【衆院選2026】自民、単独で「絶対安定多数」261議席うかがう勢い 高市首相の「賭け」は吉と出るか 青山和弘氏らが分析、野党連合は苦戦
日本製鉄堺ブレイザーズ、ホーム戦で「逆チョコ」配布へ 14日から飲食全席解禁、新人リベロ・南口辰揮にも注目
2026年富山映像大賞の作品公募が本日より開始 プロ部門大賞は賞金100万円、10月に授賞式を開催
「香りを飲む」一夜限りのバー体験 和泉侃「Olfactive Studio Ne」の新レーベル「SCEN」、西麻布でポップアップ開催
台湾・台茂、「nano tech 2026」に初出展 李逸洋駐日代表が「グリーン循環」技術によるナノ炭酸カルシウムを高く評価
ホテルザ セレスティン東京芝、苺と黒酢レモンの「大人パフェ」が登場 八丈島産ジャムで春の味わいに
【中台】国民党・蕭旭岑氏、北京で王滬寧氏と会談 92年合意巡り「それぞれの解釈」を提起、AIなど15項目で協力一致
『新戦略兵器削減条約』本日失効 英エコノミスト誌が警告する「破滅的誤算」と世界平和への脅威
【北京学の復活】習近平氏の「ブラックボックス」化で再燃する「写真解読」 張又侠失脚の真相はどこに
タイ・カンボジア国境の詐欺拠点を直撃 中・豪・星などの「偽警察署」完備、大量の被害者名簿も発見
サマソニ2026、ヘッドライナーはTHE STROKES&初出演L'Arc-en-Ciel!Suchmos復活など第1弾発表
大Sさん急逝から1年、「家に帰りたい」叶わぬ願いに… 死に追いやったのは「解熱の錯覚」と「温泉」 日本での悲劇を韓国番組が検証
平野歩夢が「チーム・コロナ セロ」入り ミラノ・コルティナ五輪へ向け世界的ブランドとタッグ