台湾語の「木漏れ日」をテーマに 恵比寿映像祭2026、多様な声が響き合う16日間 街全体がアートに
「恵比寿映像祭」はあす6日から、台湾語の「日花聲音」をテーマに、光と声が重なり合うアート空間を恵比寿の街全体で作り出す。(写真/新井孝明撮影)
東京都と東京都写真美術館などが主催する「恵比寿映像祭2026」のプレス内覧会が2月5日、東京都写真美術館(目黒区)で行われた。今年で18回目を迎える映像とアートの国際フェスティバルは、2月6日から23日までの16日間、恵比寿ガーデンプレイス周辺を主会場に開催される。
台湾語に着想、「日花(木漏れ日)」と「聲音」
今年の総合テーマは「あなたの音に|日花聲音|Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」。 メインキュレーターを務める台湾出身の邱于瑄(チィウ・ユーシュェン)氏が、自身のルーツである台湾語から着想を得て考案した。「日花(木漏れ日)」と「聲音(声・音)」を組み合わせたこの言葉は、多様な声が響き合う空間に光が差し込む様子を象徴している。会場では映像、写真、音、パフォーマンスが重なり合い、現代社会の多様性を「ポリフォニー(多声性)」として体感できる構成となっている。
屋内外で展開される多彩なプログラム
主な展示として、美術館3階では「コミッション・プロジェクト」特別賞を受賞した小森はるか氏の新作を初公開する。地下1階から2階の展示室では、20組以上の国内外のアーティストが参加。「東京都コレクション特別公開」として、都内の美術館・博物館の収蔵品と連携し、歴史と現在を横断する視点も提示する。
美術館を飛び出した屋外展示も今年の特徴だ。恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場やスカイウォークでは、アーティスト・ユニットのエキソニモやFAMEME(ファメメ)による実験的な作品を展開。街行く人々が気軽にアートに触れられる仕掛けを用意したほか、地域との連携も強化し、恵比寿の街を巡るシールラリーなども実施する。
台湾から4組のアーティストが参加
本祭には台湾から4組のアーティストが参加し、独自の視点で作品を披露する。FAMEME(ファメメ)氏はドリアンと香水を融合させた新作で恵比寿スカイウォークをジャックし、侯怡亭(ホウ・イーティン)氏は日本の楽曲の台湾語カバー歌詞を刺繍した作品を展示。張恩満(チャン・エンマン)氏は原住民族文化を背景としたインスタレーションを、峸劇場(チェン・シアター)は日本の劇団と共同制作した新作を日本初上演するなど、台湾の多層的な文化を世界に発信する。
本祭は2月23日まで(3階展示のみ3月22日まで)。展示入場は無料だが、上映プログラムや一部イベントは有料となる。
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