【訃報】台湾の名プロデューサー袁惟仁氏が死去、57歳 フェイ・ウォンらに楽曲提供、闘病8年
台東の実家で8年にわたり脳出血や腫瘍と闘い、療養を続けていた袁惟仁氏。家族に見守られ、57歳で安らかに息を引き取った。(写真/袁惟仁氏のFacebookより)
中華圏の音楽シーンを牽引した名プロデューサー、袁惟仁(ユアン・ウェイレン/愛称:小胖老師)氏が2026年2月2日、台湾・台東の実家で死去した。57歳だった。 2018年に脳内出血で倒れて以来、8年間にわたる過酷な闘病生活を続けていたが、最後は家族に見守られながら安らかに息を引き取った。
「征服」や「旋木」…数々の名曲を遺して
袁氏は1990年代から2000年代にかけて、華語音楽界(C-POP)の黄金期を支えたヒットメーカーである。那英(ナー・イン)の代表曲『征服』『夢一場』や、フェイ・ウォン(王菲)の『旋木』、S.H.E、Power Station(動力火車)など、数多くのトップアーティストの楽曲制作を手掛けた。
また、人気オーディション番組『超級星光大道(Super Star Avenue)』では審査員を務め、参加者を鼓舞する「頑張ってね(加油好嗎?)」という言葉は、彼の代名詞として多くの視聴者に親しまれた。
上海での転倒から8年、友人に支えられた晩年
彼の健康状態が悪化したのは2018年。上海で転倒し脳内出血を起こした際、検査で脳腫瘍も発見された。一時は手術を経て台東の実家で療養していたが、病魔との闘いは8年にも及んだ。高額な治療費と生活費が重くのしかかる中、救いの手を差し伸べたのは音楽界の盟友たちだった。歌手の張宇(フィル・チャン)が発起人となり、遊鴻明、巫啓賢、陳子鴻ら友人が毎月4万台湾ドル(約18万円)の支援金を拠出し、経済面から彼を支え続けた。
「自由」になり父の元へ、子供との無念も
友人の陳子鴻氏は、袁氏の姉の声明を代読する形で、「彼は家族の祝福の中で、病の苦しみから解き放たれ『自由』になった」と伝えた。遺体は今後、台北に移送され、父親と共に埋葬される予定だ。
一方で、晩年は家庭の問題にも直面した。2016年に前妻と離婚後、二人の子供(袁義、袁融)との関係は複雑化し、親族間の葛藤から600日以上も子供たちが父親を見舞うことができない時期があったという。子供たちとの断絶は、晩年の彼にとって大きな心残りとなったようだ。
波乱に満ちた人生の幕が下りたが、彼が遺した数々の旋律は、これからも中華圏の人々の心に寄り添い続けるだろう。
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