トップ ニュース NVIDIAフアン氏率いる「兆元宴」、TSMC・鴻海ら重鎮が集結 台湾での人材採用拡大も表明
NVIDIAフアン氏率いる「兆元宴」、TSMC・鴻海ら重鎮が集結 台湾での人材採用拡大も表明 台北市のレストラン「磚窯」で開催された「1兆元晩餐会」。NVIDIAのジェンスン・フアンCEO(前列右から4人目)とTSMCの魏哲家会長(前列左から3人目)を含む、テック企業のトップたちが一堂に会した。(写真/劉偉宏撮影)
米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)のジェンスン・フアン(黄仁勲)CEOは1月31日夜、台北市内でサプライチェーンパートナーとの会食を行った。この会合は通称「兆元宴(1兆元の晩餐会)」と呼ばれており、TSMCの魏哲家(C.C.ウェイ)会長や鴻海(ホンハイ)の劉揚偉(ヤング・リウ)会長、デルタ電子の鄭平会長、メディアテックの蔡力行(リック・ツァイ)CEOら、台湾テクノロジー界の重鎮が次々と会場入りした。
兆元宴に出席した鴻海(ホンハイ)の劉揚偉(ヤング・リウ)会長。(写真/劉偉宏 撮影 ) TSMCの魏哲家(C.C.ウェイ)会長。(写真/劉偉宏 撮影 )
厳戒態勢で行われた「第4回 兆元宴」 フアン氏は午後5時48分頃、台北市の台湾料理店「磚窯古早味懐旧餐廳」に到着した。出席したテック業界の巨頭たちの時価総額や資産の合計が極めて巨額であることから、現地メディアはこの会合を「兆元晩餐会(1兆元の宴)」と称している。2024年中盤以降、今回で4度目の開催となる。
これまでの開催時とは異なり、今回はNVIDIAスタッフと警護担当者が早い段階から店舗前に規制線を張り、メディアによる至近距離での取材を厳しく制限するなど、厳戒態勢が敷かれた。
エヌビディアのスタッフと黄仁勲氏の随行警護員が早い段階から現場に規制線を張り、メディアによる密着取材を厳禁した。(写真/劉偉宏 撮影 ) ファンと気さくに写真撮影に応じる黄仁勲氏。(写真/劉偉宏 撮影 )
AI、PC、基板…台湾サプライチェーンのオールスターが集結 この夜の出席者は、AIサーバー、PC、基板などの主要サプライチェーンを網羅する豪華な顔ぶれとなった。
TSMC(台湾積体電路製造): 魏哲家(C.C.ウェイ)会長鴻海精密工業(Foxconn): 劉揚偉(ヤング・リウ)会長ペガトロン(和碩): 童子賢(T.H.タン)会長デルタ電子(台達電): 鄭平会長クアンタ(広達電脳): 林百里(バリー・ラム)会長ウィストロン(緯創): 林憲銘会長ライトオン(光宝科技): 邱森彬社長コンパル(仁宝電脳): 陳瑞聰会長エイサー(宏碁): 陳俊聖会長ウィウィン(緯穎): 洪麗甯会長キナリテクノロジー(勝宏科技): 陳濤創業者インベンテック(英業達): 葉力誠会長MSI(微星科技): 徐祥会長メディアテック(聯発科): 蔡力行(リック・ツァイ)CEOASUS(華碩): 胡書賓共同CEOSPIL(シリコンウェア): 蔡祺文会長アドバンテック(研華): 張家豪社長ギガバイト(技嘉): 林英宇社長
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出席したテクノロジー業界の重鎮らは、AIサーバー、PC、基板などのサプライチェーン分野を網羅している。(写真/劉偉宏 撮影 ) ペガトロンの童子賢会長は、「このような賑やかな場で詳細なビジネスの話は控え、食事を楽しむことが最優先」と笑顔を見せつつも、2026年の産業展望については強い楽観視を示した。「テクノロジー産業全体が大きく飛躍するだろう。AIが主導する新たなハードウェア投資サイクルは、まさに始まったばかりだ」と述べた。
ペガトロンの童子賢会長は「詳細なビジネスの話は控え、食事を楽しむことが最優先だ」と笑顔で語った。(写真/劉偉宏撮影 )
台湾で7種類のチップを設計開発、エンジニア人材を渇望 晩餐会に先立ち、フアン氏は同日(31日)に行われたNVIDIA台湾支社の忘年会にも出席し、台湾での事業拡大について言及した。
フアン氏は「NVIDIAはかつてGPUの設計のみを行っていたが、現在では台湾での設計・開発領域が大幅に拡大し、7種類のチップを手掛けている」と指摘した。これには中核となるGPUに加え、ネットワーキングチップ、スイッチチップ、ストレージおよびネットワーク用スマートデータプロセッサ(DPU)、そして注目されるCPUなどが含まれる。
「NVIDIAはGPUだけの会社だと思われがちだが、現代の我々のGPUは実質的にスーパーコンピュータそのものであり、巨大なエコシステムのサポートが必要だ」とフアン氏は強調した。システムの複雑化に伴い、チップ設計、システム設計、ソフトウェア開発、サプライチェーン管理など、多岐にわたる分野で大量のエンジニア人材を台湾で採用する意向を示している。
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