日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を展開する株式会社Clear(東京都渋谷区、代表取締役CEO:生駒龍史)は4日、財務省の最新貿易統計(2025年12月確定値)に基づいた2025年の年間輸出実績と市場分析を発表した。同社の集計によると、2025年の日本酒輸出金額は約458億7900万円(前年比105.5%)、輸出数量は約3万3549キロリットル(同108.0%)となり、金額・数量ともに前年実績を上回る回復基調が鮮明となった。
日本酒輸出は2022年の過去最高額(約475億円)以降、世界的な在庫調整などの影響で一時停滞していたが、2025年は金額ベースで5.5%増、数量ベースで8.0%増と伸長し、再び成長軌道へと戻りつつある。
Clearは台湾・タイなどアジア富裕層への「現場主義」戦略を強化
同社は1月下旬、都内オフィスにてメディア向けの勉強会を開催し、11月までの速報値をもとに市場動向を解説していた。
国・地域別の輸出金額では、中国(約133億円)、米国(約110億円)、香港(約48億円)が上位3カ国を維持し、次いで韓国(約44億円)、台湾(約27億円)が続いた。これら上位5カ国・地域で輸出金額全体の約8割を占める構造となっている。特に輸出単価においては香港が1リットルあたり2,376円で首位となり、中国(1,998円)、米国(1,431円)を引き離して高付加価値商品の需要の高さを示した。
こうした市場の復調を背景に、同社は「SAKE HUNDRED」のグローバル展開において、昨対比2.3倍の成長を記録した2025年の勢いを加速させる構えだ。2026年の戦略として、特に台湾、タイ、香港を中心としたアジア市場への注力を掲げる。
すでに2025年の実績として、2月にはタイ・バンコクのミシュラン一つ星レストラン「Wana Yook(ワナユック)」、10月には台湾・台北の高級リゾート「Villa32」などでペアリングイベントを開催した。タイのイベントでは来場者120名に対し当日100本以上のボトル購入につながるなど、リアルイベントの開催による確かな手応えを得ている。
2026年は、こうした「現場主義」をさらに徹底するため、生駒CEO自らが現地へ足を運ぶ活動を継続するほか、グローバル営業とマネージャーの専門人材を新規に採用し、体制を強化する方針だ。
香港市場においては、フラッグシップ商品『百光』の抽選販売やオンラインマーケティングを展開し、ブランドの認知拡大と受注単価の引き上げを図る。Clearは、日本文化へのリスペクトが強く、高級ホテルの開業が続くこれらのアジアエリアを最重要市場と位置づけ、グローバル市場でのラグジュアリーブランドとしての地位確立を狙う。 (関連記事: 【単独インタビュー】日本酒にラグジュアリー革命を SAKE HUNDRED生駒代表が語る「台湾が試金石」の理由 | 関連記事をもっと読む )
世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版 X:@stormmedia_jp
編集:小田菜々香


















































