台湾の最大野党・中国国民党の副主席である蕭旭岑(しょう・きょくしん)氏が代表団を率いて中国を訪問し、「国共シンクタンク・フォーラム」に出席した。蕭氏一行はきょう(4日)、北京の人民大会堂・新疆庁で、中国共産党の王滬寧・全国政治協商会議(全国政協)主席と会談した。
王滬寧氏は会談で、「両岸の同胞はいずれも中国人であり、中華民族に属する」と述べた上で、「新たな情勢の下、『92年合意』と『台湾独立反対』という政治的基礎を堅持し、台湾の各政党・団体および各界人士との交流を強化していきたい」との姿勢を示した。
これに対し蕭旭岑氏は、1992年に両岸が「それぞれ口頭で表述する」形で合意に至り、双方が「一つの中国」原則を堅持するという共通認識を得たと説明。これが広く知られる「92年合意(九二共識)」であり、いわゆる「一中各表(一つの中国・それぞれの解釈)」の立場を改めて強調した形だ。
国共フォーラムで15項目の共同意見
今回の訪中では、国民党系シンクタンク副董事長の李鴻源氏も同行している。両者は「国共シンクタンク・フォーラム」に出席し、前日までに双方は計15項目の共同意見に合意した。共同意見には、両岸の人的往来の正常化促進、新興産業分野での協力強化、防災・減災協力の拡充などが含まれている。
なお、蕭氏らが会談した王滬寧氏は、江沢民、胡錦濤、習近平の3代にわたり中国指導部を補佐してきた経歴から、共産党の理論的支柱として「三朝帝師(3代の帝王の師)」とも呼ばれる重要人物である。

王滬寧氏「両岸同胞は中華民族」
王滬寧氏は発言の中で、2025年10月に習近平総書記が鄭麗文(てい・れいぶん)氏の国民党主席当選に際し祝電を送ったことに言及。両党が「92年合意」「台湾独立反対」の基盤上で成果を上げたと評価し、鄭主席もこれに前向きに応じた経緯を説明した。
その上で王氏は、今回のフォーラムが「平和、発展、交流、協力を求める」という両岸同胞の共通の願いに応えるものだと強調。「両岸同胞には共通の血脈、文化、歴史があり、さらに重要なのは民族に対する共通の責任がある」とする習総書記の言葉を紹介し、融合的発展を通じた民族復興への意欲を示した。
蕭氏、面会の場で「それぞれの解釈」を明言
これに対し蕭旭岑氏は、92年合意の本質が「各自が口頭で表述する(一中各表)」ことにあると王氏の面前で明確に提起。「92年合意」と「台湾独立反対」の堅持こそが、交流継続の政治的基礎であると述べた。また、台湾における「脱中国化」が成功しない理由について、「中華意識は魂であり、中華文化は身体、中華民族は根であるからだ」と情緒的な表現を用いて訴えた。
「抗中保台」の実態は「米国への追従」
協力分野について蕭氏は、観光、医療、防災、AIなどを挙げ、「中国大陸の科学技術の突破から台湾が学ぶ点は多い」と指摘。さらに、「両岸はいずれも炎黄の子孫であり、武力衝突を望む者はいない」と強調した上で、民進党政権などが掲げてきた「抗中保台(中国に対抗し台湾を守る)」というスローガンについて言及。「その実態は『米国に迎合し台湾を売る』ものであり、台湾の利益にならないと多くの市民が理解し始めている」と強く批判した。
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編輯:丁勤紜 (関連記事: 中台「国共フォーラム」9年ぶり再開 国民党・蕭旭岑氏「協力して世界で稼ごう」、中国・宋濤氏「大陸発展の急行列車に乗れ」 | 関連記事をもっと読む )
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