台湾・台茂、「nano tech 2026」に初出展 李逸洋駐日代表が「グリーン循環」技術によるナノ炭酸カルシウムを高く評価
台湾の台茂が東京のナノテク展でCO2回収技術によるナノ炭酸カルシウムを披露し、李逸洋駐日代表からその環境貢献を称賛された。(写真/台北駐日経済文化代表処提供)
世界的なナノテクノロジーの祭典「nano tech 2026(第25回 国際ナノテクノロジー総合展・技術会議)」が東京ビッグサイトで開幕し、台湾の台茂寬騰生技(Diamond Quantum Biotech Co., Ltd.、以下「台茂」)が同社の核心技術である「ナノ炭酸カルシウム」を引っ提げ、初出展を果たした。開催初日には、台北駐日経済文化代表処の李逸洋(リ・イツヨウ)代表(大使に相当)が台湾パビリオン内の台茂ブースを視察し、同社が推進する低炭素排出および農業のグリーン転換への成果を高く評価した。
ブースでは台茂の林岳毅(リン・ユエイー)副総経理が案内役を務め、李代表に対して同社の「グリーン循環」技術について説明を行った。李代表は、ナノ技術の化学工業への応用や、農業における塩害対策への活用に強い関心を示し、工業副産物を高付加価値製品へと転換させる台茂のサーキュラーエコノミー(循環経済)モデルを支持する姿勢を強調した。
今回、台茂は「グリーン循環:工場から農場まで(From Factory to Field)」を展示テーマに掲げている。同社の製造プロセスは、石灰炉から排出される二酸化炭素(CO2)を洗浄・回収し、独自の低排出循環システムを構築している点が最大の特徴である。回収したCO2と水酸化カルシウムを反応させる際、pH値と温度を精密に制御することで、均一かつ分散性に優れたナノ炭酸カルシウム結晶の生成に成功している。
このナノ炭酸カルシウムは、高い比表面積と分散性を持ち、化学産業においてはポリマー、塗料、インクなどの表面改質剤として広く応用されている。一方、農業分野においては、この技術を応用した液体カルシウム肥料や土壌改良剤が開発されており、これらは作物の発芽促進や塩害ストレスの緩和に有効であることが実証されており、持続可能な農業の発展に寄与している。会場では、原料である石灰石から最終的なナノ製品に至るまでのプロセスや、水稲、トマト、茶葉などへの農業利用事例が紹介され、多くの来場者の注目を集めている。
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