脱炭素・スマート化・防災DXの三大潮流を網羅
日本最大級の建築・土木・不動産の先端技術展「第10回 JAPAN BUILD TOKYO」が、12月10日(水)から12日(金)までの3日間、東京ビッグサイトで開催される。老朽化建築の再生を進めるリノベーション技術、AI・IoTによるスマート化、省人化ソリューション、インフラ点検や現場安全を支える防災・DX技術など、550社が出展し、来場者は36,000名を見込む。
脱炭素社会の実現、都市機能の強靱化、労働力不足への対応など、社会課題の解決に直結する最新技術が一堂に会する。
建物を「壊さず創る」時代へ 再生素材・創エネ建材がGXを推進
近年、建物を解体せずに再生する「リノベーション」が脱炭素に向けた新しい選択肢として注目されている。会場には、CO₂排出削減や資源循環、長寿命化を可能にする革新的な建材が揃う。
ユーナイス株式会社の「発電装飾ガラス」は、太陽光で発電しながら美観と採光を両立し、都市部でも発電を可能にする次世代建材だ。AGC株式会社の建材一体型太陽光発電ガラスは、採光性と耐久性を備え、窓やトップライト、垂直面など多様な場所で創エネを実現する。
アサヒ飲料株式会社は、自販機で吸収した大気中のCO₂を再利用したタイルを展示。原料の90%以上がアップサイクル素材で、通常タイルの約5倍の強度を持つ。昭和造園土木株式会社の緑化システムは、駐車場などに芝生空間を確保し、ヒートアイランド抑制や防災効果に寄与する。
さらに、全日本畳事業協同組合は伝統技術と最先端断裁技術を融合させた唯一無二の畳を、バーグマン株式会社は化学薬品を使わない耐久性の高い自然木材を、ユニオンビズ株式会社は耐久性とデザイン性を両立した次世代人工木材を紹介する。
「人の手いらず」が加速するスマート革命 ロボット・アバター・衛生技術が生活と職場を刷新
AI・IoTの進化は、防犯、省エネ、人手不足、衛生管理の課題を一気に刷新する。「スマート革命」を掲げた展示ゾーンには、住宅・商業施設・オフィスを変えるプロダクトが集まる。
株式会社エルコムのIoT圧縮ゴミ箱は、ゴミ量を遠隔モニタリングし交換時期を通知、省人化を実現。丸文株式会社の多言語対応AIロボット「Kebbi Air」は、受付・案内・接客を自動化し、集客効果にも寄与する。AVITA株式会社は、AI×アバター技術によるオンライン接客を提案し、無人店舗運営や遠隔就労「アバターワーカー」を可能にする。
衛生分野では、株式会社メイホウの「吸引式」ハンドドライヤーが水滴や雑菌の飛散を99.7%削減し、医療・食品現場での衛生管理を強化。株式会社テクノテックの速乾タオルウォーマーは、不凍液循環で自然乾燥の約2/3の時間で乾燥し、省エネと安全性を両立する。 (関連記事: トランプ高関税が日本経済に影 7〜9月期GDPがマイナス成長、中小企業の賃上げに重圧 | 関連記事をもっと読む )
住宅・オフィスのスマート化では、リュウド株式会社の「電池・配線不要の発電スイッチ」、エイターリンク株式会社の空間伝送型ワイヤレス給電、プライム・スター株式会社のスマートビルディング向け総合制御技術など、未来の住環境を体感できる展示が揃う。
















































