トップ ニュース 青森で震度6強、M7.5地震 台湾人観光客がホテルでテレビを必死に守る行動に「自分より他人を心配する姿に涙」SNSで感動広がる
青森で震度6強、M7.5地震 台湾人観光客がホテルでテレビを必死に守る行動に「自分より他人を心配する姿に涙」SNSで感動広がる 8日午後11時15分ごろ、青森県沖でM7.5の強い地震が発生し、現時点で23人が負傷、約800戸で停電が確認されている。(AP通信)
青森県沖で8日深夜、マグニチュード7.6の強い地震が発生した。現地に滞在していた台湾人観光客が撮影した「テレビを守る」映像が日本のSNS上で拡散され、思わぬ反響を呼んでいる。動画は台湾でも話題となり、「目が覚めたら台湾人が日本で有名になっていた」という声が上がるなど、両国のネットユーザーの間で共感と笑いが広がっている。
台湾最大のネット掲示板「PTT」では、「なぜ起きたら台湾人が日本で話題になっているのか」と題する投稿が注目を集めた。投稿者は、台湾人観光客が地震の最中にテレビを守るという冷静な行動を取り、それが日本人の好感を呼び、SNS上で大量にシェアされていると紹介した。
しかし、議論は次第に思わぬ方向へと展開する。ユーザーたちからは「弁償が怖いから」「壊したら賠償が大変」「壊れたら自分の責任にされそう」「面倒ごとを避けるために必死で守っただけ」「台湾人は地震に慣れているからな」といった、半ば冗談交じりの本音が次々と書き込まれ、笑いを誘った。
拡散された映像には、激しい揺れの中でも2人が倒れそうなテレビを必死に支え、その後、余震で再び倒れないよう床に寝かせる様子が映っている。この「テレビを守る」一連の行動は、X(旧Twitter)を中心に急速に広まり、日本のSNS上でも大きな話題となった。
日本のネットユーザーの反応は好意的なものが目立つ。「青森地震のときの台湾人観光客、本当にすごい」「ホテルの液晶テレビを必死に守って、揺れが収まるとすぐに床に寝かせる対応がとても気遣いに満ちている」「優しさが伝わってくる」といった称賛の声が相次いだ。一方で、「気持ちはありがたいけど、地震が収まったらまず逃げてほしい」と安全を案じる声も見られた。
また、映像に映る観光客の話し方にも注目が集まっている。「明らかに怖がっているのに、声のトーンがとても穏やかでやさしい」「人柄の良さがにじみ出ている」といった意見が寄せられたほか、「困難な状況ほど人の本性が表れる。強さと優しさを併せ持つ台湾人の姿に思わず涙が出た」と感動をつづるコメントも見られた。
台湾側からもさまざまな声が上がっている。「テレビが倒れたらその夜が台無し」「壊れやすい物から守るのは体に染みついた反応」「台湾人は小さい頃から地震が起きたら仏壇や花瓶を守るように教えられてきた」「建物は比較的無事でも、テレビや家具は簡単に壊れるからまずそこを見る」といったコメントが寄せられ、台湾人ならではの地震経験が垣間見えた。
一方で、「怖くてたまらない状況で、まずテレビを気にする自分たちに笑ってしまった」「結局は弁償が一番怖いのかもしれない」と自嘲気味に語る声もあり、日本での反響と重なって、日台双方の間に不思議な一体感を生んでいる。
青森沖地震という緊迫した状況の中で生まれた、台湾人観光客の思わぬ行動と、それをめぐる笑いと感動。一本の動画が、国境を越えて人々の心をつなぐ出来事となっている。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒
最新ニュース
グランスタ、エキュートでクリスマスフェア開催中 予約なしで買える限定ケーキも登場 JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーが運営するJR東京駅のエキナカ商業施設「グランスタ東京」では、12月25日(木)までクリスマスフェア「TOKYO XMASTATION 2025」を開催している。また、エキュート品川・大宮/大宮ノース・上野・立川・日暮里・エキュートエディション(渋谷・飯田橋)でも同期間、「CLAP YOUR CHRIS......
杜宗熹コラム:民進党政権は中国の台頭に無力 その矛先は小紅書(RED)と中国籍配偶者へ 中国系SNS「小紅書(RED)」が今週、民進党政権、特に内政部および関連機関によって「詐欺の温床」との名目で台湾からのアクセスを1年間制限された。台湾には約300万人の利用者がおり、予告なしの封鎖に利用者は呆然。中国や海外のネットユーザーからは、「両岸はVPN利用という一点で先に統一したらしい」と皮肉る声も飛び交った。台湾政府が中国の影響力拡大に対抗できない......
SixTONES、3年ぶり紅白出場 デビュー6周年の特別メドレーを生中継で披露 第76回NHK紅白歌合戦に、白組歌手としてSixTONESの出場が決定した。2020年に発表したデビュー曲「Imitation Rain」がミリオンヒットを記録し、同年に紅白歌合戦へ初出演を果たしたSixTONESは、これまでに計3回、紅白のステージに立ってきた。今回の出演は3年ぶりで、通算4回目となる。番組では、とある場所からの生中継により、デビュー当時か......
高市政権の18.3兆円対策で円安・物価高懸念 国債増発に市場警戒、日銀の判断に焦点 高市早苗首相は景気テコ入れを狙い、総額18.3兆円規模の大型経済対策を打ち出し、その多くを国債増発で賄う方針を示した。ところが市場では「誰が国債を買うのか」という懸念が強まり、国債利回り上昇と円安圧力が一段と意識されている。政府は投資家に対し「英国の『トラス・ショック』のような事態にはならない」と火消しに動く一方、政策の視線は急速に日本銀行に集まっている。日......
【新新聞】介護殺人に重刑判決が続く台湾 医師が語る「問題の根本」 台湾・台北市で先日、再び「介護殺人」とされる事件が起きた。八十代の母親は、重度障害で長年寝たきりの息子を50年にわたり自宅で介護してきたが、2023年に自身が感染症を患い、もし自分が先に亡くなれば介護を担う人がいないと考え、息子を殺害したとされる。台湾の殺人罪は最低刑が懲役10年で、裁判所は自首や情状酌量を最大限に考慮したものの、判決は懲役2年6カ月にとどま......
台湾に今冬最強寒気 最低気温10度下回る恐れ 北部は強雨、朝晩は冷え込み 気象専門家の呉徳栄(ウー・ダーロン)氏によると、8日午前から北東季節風が次第に強まり、台湾北部の海岸部や山岳地帯、東北部では比較的強い雨に注意が必要となる見込みで、北台湾は気温が低下するとしている。また、14日、15日には乾いた冷たい空気が南下し、台湾本島の平地では最低気温が摂氏10度を下回る可能性があり、強さは中国大陸冷気団に迫るレベルとされ、今冬で最も強......
ジョージ・タケイ氏、FCCJで自身の歩みと歴史的経験を語る 俳優で作家、社会活動家として知られるジョージ・タケイ氏が11月20日FCCJで記者会見を行い、司会のランディ・シュミット氏による紹介から始まり、日系アメリカ人として歩んできた人生、強制収容の記憶、『スター・トレック』の歴史や理念、近年の活動、日本とアメリカの現状について、長時間にわたって詳細に語った。俳優で作家・社会活動家のジョージ・タケイ氏がFCCJで記者......
旧万世橋駅の遺構を活用した没入型体験イベント『導かれてしまいます』が販売開始 体験は12月5日(金)からスタートJR東日本クロスステーションデベロップメントカンパニーが運営するマーチエキュート神田万世橋で、没入型体験イベント『導かれてしまいます』が開催される。販売は2025年11月28日(金)から開始され、体験は12月5日(金)よりスタートする。本企画は、「街全体を体験に変える」をコンセプトに街歩きコンテンツを展開する株式会社休日ハッ......
大阪・関西万博2025、閉幕1カ月で総括を報告 高科淳副事務総長が成果と課題を説明 2025年4月13日から10月13日まで大阪夢洲で開催された大阪・関西万博が閉幕して約1カ月、万博協会の高科淳副事務総長が11月14日、外国特派員協会(FCCJ)で会見し、万博運営の成果と課題、今後のレガシー継承について詳細に語った。会場建設費と運営費を切り分けて整備してきた経緯、来場者数が目標を超えた背景、インバウンド比率の低迷、語学対応や予約システムの課......
日中、武力衝突寸前か 中国軍が自衛隊機に照射、日本は抗議 中国「遼寧への悪質追尾」主張 日本政府は、中国人民解放軍のJ-15戦闘機が6日、沖縄本島南東の公海上空で、航空自衛隊のF-15戦闘機に対し2度にわたりレーダー照射を行ったと発表した。火器管制レーダーによる照射であったため、実際の発砲まで「あと一歩」という危険な状況であり、日中関係の緊張が一気に高まった。これに対し、中国外務省は、日本が「事実を歪曲し、責任転嫁して緊張をあおり、国際社会を誤......
「極めて危険な行為」防衛省声明 中国空母艦載機が自衛隊機を火器管制レーダーで2度照射 防衛省は7日未明、中国海軍の空母「遼寧」に搭載されたJ-15戦闘機が、6日、航空自衛隊のF-15戦闘機に対し、2度にわたって火器管制レーダーによる照射を行ったと発表した。とりわけ2度目の照射は約30分間にも及んだという。高市早苗首相が「台湾有事」に関して強硬な発言をしてから約1か月後、北京が再び「サラミ戦術」をエスカレートさせ、戦争の瀬戸際に立つ「限界的圧力......
サニーサイドアップ、最新ニュースレター公開 AI強化から新会社設立まで発表 株式会社サニーサイドアップグループは、グループの最新動向をまとめたニュースレター「THE SUNNY TIMES Vol.6」を公開し、AI時代のPR・コミュニケーション体制の強化や新会社設立、パートナー企業との取り組み、株主総会・内定式の開催など、多岐にわたるトピックスを紹介した。サニーサイドアップは、生成AI活用の第一人者である深津貴之氏を「AI・リレー......
藤田文武共同代表、FCCJ記者会見で連立経緯・改革姿勢・政策論点を詳述 日本維新の会の藤田文武共同代表は11月13日、外国特派員協会(FCCJ)で記者会見に臨み、冒頭で自身の経歴と維新の会の立場を紹介した。2017年の初出馬後に補欠選挙で当選し、2019年から3期連続当選、幹事長経験を経て8月に共同代表に就任したと説明したうえで、「戦後政治は自民党の歴史と密接で、政治風土や意思決定の仕組みをどう変えるかを最大の問題意識としてきた......
ヨーロッパ貴族の間で広がったカフェ文化―小皿「ソーサー」に秘められた意外な用途 カフェに入ると、コーヒーカップの下のソーサーは通常、マドラーや砂糖、クリームを置くためのものと思われがちだ。しかし、17世紀にコーヒーがヨーロッパの上流社会に紹介された当初、この小皿は重要な役割を果たしており、調味料を載せるためではなく、主な飲用容器として使用されていた。持ち手のない中国の陶製カップから、熱いコーヒーを皿に移して飲むヨーロッパ人の習慣に至るま......
橋本聖子JOC会長、スポーツの価値と平和の重要性を強調 FCCJで会見 日本オリンピック委員会(JOC)の橋本聖子会長が26日、日本外国特派員協会で記者会見を行い、JOCの取り組みやアスリート支援、スポーツの社会的価値、平和への貢献、さらには国際大会運営の現状と課題まで、多岐にわたるテーマについて語った。橋本聖子JOC会長はFCCJでの会見で、アスリート支援と平和への貢献を軸に、誹謗中傷への対策やジェンダー課題への対応、東京大会......
張鈞凱コラム:島嶼の火種を生まないために──沖縄と台湾が担う「平和の使命」 日本の高市早苗首相が国会で「台湾有事論」を持ち出して以来、日中関係は大きく揺れ動いている。その後、トランプ米大統領からの電話で状況が注目を集めると、高市氏はサンフランシスコ講和条約を引用し語調を変えた。しかし、その発言には「台湾の地位未定論」を含むニュアンスも残り、外交的な火種はむしろ拡大した。日本国内では高市氏の支持率は依然として高い水準に見えるが、抗議の......
「Shinjuku Neon Walk」点灯式 鈴木愛理さんが特別ゲストとして登壇 西新宿の夜を彩るアートイルミネーションが点灯新宿で「Shinjuku Neon Walk」の点灯式が行われ、鈴木愛理さんがゲストとして冬の西新宿を彩った。(写真/東京ナイトタイム魅力創出プロジェクト実行委員会PR事務局提供)東京ナイトタイム魅力創出プロジェクト実行委員会は11月27日、西新宿エリアの中央通り(新宿副都心4号街路)でイルミネーションイベント「S......