第二のDeepSeek？ 郭正亮氏「この中国AI企業」がテクノロジー界を震撼：市場価値の爆発可能性を指摘

米国は最近、人工知能（AI）チップの中国への販売について激しい論争を続けている。しかし、前立法委員の郭正亮氏は、中国の技術発展の速度が英国メディア『エコノミスト』を非常に不安にさせていると指摘。最新号の『エコノミスト』によると、中国のチップ産業は2026年に大いに花開き、世界を驚かせるようだ。米国が中国にさまざまな制約を設けても、中国は依然として革新を続けている。

郭正亮氏は個人のYouTubeチャンネルで、『エコノミスト』が示した比較図を引用し、現在NVIDIAのB200チップが世界でリードしており、市場シェアが60%に達していると述べた。AMDのMI300Xは35%で、その後ろには中国が自主開発したAIチップ、例えばファーウェイの昇騰910B、HygonのBW1000、そして寒武紀のSiyuan590が続いている。

郭氏はまた、中国が他の技術分野でも追い上げていると述べた。例えば電動車やLED産業において、当初の市場シェアは10〜15%に過ぎなかったが、今後数年で急速に拡大すると見られている。特に中国政府がAIチップのリスク問題を考慮し、中国産チップの使用を奨励している。

また、郭氏は経済作家の游庭皓氏のFacebook投稿を引用し、中国の新興AI企業「Moonshot AI」が最新のKimi K2 Thinkingチップを発表し、再び技術業界に衝撃を与えたと述べた。このチップのインテリジェンス指標は世界で2位に達し、GPT-5.1に迫っている。しかしそのコストはわずか460万米ドルだった。

郭氏は、これはDeepseek以来、再び世界の注目を集めるAIチップであるとし、Kimi K2は非常に安価であり、オープンソースのチップであると説明した。そのため、東南アジアのような第三世界の国々がDeepseekやアリババのQwenと同様に、Kimi K2を使用する意向を示している。また、米国の一部企業は独自のシステムを開発することを望んでおり、クローズドシステム（GPTのようなもの）ではなくオープンソースシステムを使用したいと考えており、この状況は増加している。

郭氏は、市場でのOpenAIの評価額が5000億米ドルに達するのに対し、中国のMoonshotの評価額は33億米ドルに過ぎないと指摘。これは全く理にかなわないとし、中国の大規模言語モデルの市場評価が急速に上昇する可能性を秘めており、今後の勝敗は予測不可能だと述べた。 （関連記事： 日本のデータセンター建設が進まない謎　クラウド大手が殺到しても建てられない、人手不足と旧態プロセスでゼネコンの予定は数年先まで埋まる ｜ 関連記事をもっと読む ）