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第5回「日本サービス大賞」発表 内閣総理大臣賞にNAVITIME「Japan Travel」、全国33件を表彰 第5回日本サービス大賞が発表され、内閣総理大臣賞はナビタイムの「Japan Travel」が受賞した。(写真/公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会 「日本サービス大賞」事務局提供)
公益財団法人日本生産性本部・サービス産業生産性協議会(代表幹事:小林喜光)は12月9日、「革新的で優れたサービス」を表彰する「第5回 日本サービス大賞」受賞事例を正式に発表した。最優秀賞にあたる内閣総理大臣賞は、訪日観光客向けアプリ「Japan Travel by NAVITIME」(株式会社ナビタイムジャパン)が受賞。全国13都道府県から計33件が選ばれ、情報通信技術の活用、地域課題の解決、多様性の促進、災害対応など幅広い分野のサービスが評価された。
同賞は業種・営利非営利を問わず国内事業者が応募可能で、今年は前回を上回る768件の応募があった。受賞サービスはいずれも顧客との「価値共創」を基盤に、サービスイノベーションの高度化を実現している点が共通している。
内閣総理大臣賞を受賞した「Japan Travel by NAVITIME」は、観光情報、旅行プラン作成、予約、経路検索、体験共有まで旅行工程をワンストップで支えるアプリ。13言語対応、月間ユニークユーザー数約200万人と高い利用率を誇り、全国の公共交通機関の情報提供に加えて、観光データ分析を通じた地域活性化にも寄与している。審査では「旅行に必要な機能の統合」「観光資源発掘への貢献」「新たな体験価値を創出する共創型プラットフォーム」が評価された。
このほか、経済産業大臣賞には「SENSEI よのなか学」(ARROWS)やワークマンの機能性ファッション事業、総務大臣賞にはセブン銀行の「ATM窓口」やソラコムのIoTプラットフォーム「SORACOM」、厚生労働大臣賞には障害者向けDX「ミライロID」や医療支援「Medii Eコンサル」が選出された。
農林水産大臣賞には花き流通DXや「木を伐らない林業」、国土交通大臣賞には駐車場シェア「アキッパ」、空き家解決サービス「アキサポ」、登山アプリ「YAMAP」が受賞。地方創生大臣賞にはクラゲ展示で知られる鶴岡市立加茂水族館、災害時医療支援を実現した董仙会、伝統産業の後継者インターンシップ、沖縄の観光支援サイト「ちゅらとく」、北海道ボールパークFビレッジ、しまなみ海道のサイクリング支援など6件が選ばれた。
JETRO理事長賞には、日本企業の海外展開を「5分」で実現する「セカイコネクト」(COUXU)が選出。優秀賞・審査員特別賞には保育園留学、スキマバイト「タイミー」、防犯サービス「Pサポ」、医療支援「ファストドクター」、託児付オフィス「ママスクエア」、イノベーション支援Relic、荷物預かり「エクボクローク」、失明予防技術「Smart Eye Camera」、農業支援、観光DX、バリアフリー上映「HELLO! MOVIE」など14件が並んだ。
日本サービス大賞委員会の村上輝康委員長は「深い顧客理解をもとにサービス資源を統合し、価値共創のサービスイノベーションが一段と高度化している」と総評した。
第5回の審査は、書類と現地評価(オンライン・訪問審査)を経て行われ、全33件が選出された。今後、同協議会は受賞事例を広く普及し、国内サービス産業の生産性向上と課題解決に役立てていく方針。
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