エプスタイン「バースデーブック」にトランプ署名疑惑 裸婦の下半身に「ドナルド」、否定も筆跡比較で矛盾

2025-09-10 17:53
トランプ米大統領と淫魔エプスタイン。(AP通信)
トランプ米大統領と淫魔エプスタイン。(AP通信)
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米国議会は9月8日、故ジェフリー・エプスタイン氏の遺産から押収された「50歳の誕生日記念アルバム」の複製を公開した。富豪であり未成年者性犯罪で有罪となったエプスタイン氏の社交録には、数多くの著名人の祝賀の言葉が収められていたが、その中でも最も波紋を呼んだのが「Donald」と署名された一通の手紙である。

この手紙は、紙面の外枠に裸の女性のシルエットを配したきわめて挑発的なデザインで、内容もトランプ氏とエプスタイン氏の“対話”形式を取っている。文末には「誕生日おめでとう――すべての日が新しい素晴らしい秘密でありますように」と記され、署名「Donald」は女性シルエットの下腹部に重ねて書かれていた。まるで陰毛をかたどったかのような位置で、強い性的ニュアンスが込められている。

トランプから「淫魔」へのバースデーメッセージか

『ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)』が最初に報じたこの文書は、瞬く間に大きな騒動となった。トランプ大統領とホワイトハウスは「完全な偽造品だ」と主張し、同紙を名誉毀損で提訴した経緯もある。だが、CNNは1990年代から2010年代にかけてのトランプ氏の直筆署名を複数入手・分析し、今回の署名との筆跡が「高度に一致している」と報じた。否認の主張はむしろ説得力を失いつつある。実際の文面は以下のように記録されている:

画像はトランプ署名の手紙であり、エプスタイン遺産管理側がこの文書を議会に提出した。(Michael Scherer/X)
画像はトランプ署名の手紙であり、エプスタイン遺産管理側がこの文書を議会に提出した。(画像/Michael Scherer Xより)

ナレーション:人生には「すべてを手に入れる」より重要なことがある。

ドナルド:そうだ、確かにあるが、君には教えない。

ジェフリー:私も言わない、なぜなら私もそれが何かを知っているから。

ドナルド:我々には共通点があるね、ジェフリー。

ジェフリー:ああ、よく考えれば確かにそうだ。

ドナルド:謎というものは決して色あせない。気づいていただろう

ジェフリー:実は、前に会ったときから分かっていた。

ドナルド:誕生日おめでとう――すべての日が新しい秘密でありますように。

ドナルド・J・トランプ(署名)

実はこの文書の存在は7月に『ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)』が報じていた。当時トランプ大統領は即座に否定し、「フェイクニュースだ」と激しく反発。手紙自体が「存在しない」とまで断言し、WSJの記者や発行元ダウ・ジョーンズ、親会社ニュース・コープの幹部を相手取り、名誉毀損訴訟を起こしていた。

しかし、今回議会が公開した画像はWSJの報道と一致。ダウ・ジョーンズの広報担当者は「WSJ報道の厳密さと正確さに自信を持っている」と強調した。CNNによれば、この資料はエプスタイン氏の遺産から直接押収されたもので、後から作られた可能性は極めて低い。仮に偽造であるならば、20年前にエプスタインの私的コレクションへ仕込まなければならず、現実的には不可能だと指摘している。

画像公開を受け、トランプ氏は再び「偽造だ」と反撃し、WSJに対する訴訟を継続。ホワイトハウス報道官キャロライン・レビット氏は「大統領は絵を描いたことも署名したこともない」と主張し、副大統領J.D.バンス氏も「WSJの報道はデタラメだ」と非難した。だが、トランプ氏自身の発言はすぐに矛盾を突かれることになった。彼は「私は絵を描いたことがないし、描けない」と語っていたが、CNNの調査では2004年に慈善団体へサイン入りのスケッチ2点を寄付していた記録が確認されており、2003年の誕生日手紙の翌年にあたる。この事実は「描けない」とする弁明を覆す決定的証拠となった。

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