Central Japan Startup Ecosystem Consortiumは9月5日、2026年1月27日から29日に名古屋市で開かれる「TechGALA Japan 2026」に向けた記者会見を実施した。《風傳媒》はオンラインで参加した。会見では総合プロデューサーの奥田浩美氏がイベントの特徴や新たな取り組みを説明し、チケット販売開始を発表した。
グローバルプラットフォームとしての進化
奥田氏は「2025年2月の初開催からわずか数か月。社会の変化と地球規模の課題は増え続けています。初開催の成功を糧に、次回のTechGALAはより多くの人々を巻き込み、更なる高みを目指します」と述べ、「TechGALA Japan 2026は単なるイベントではなく、地球規模の課題解決に貢献するグローバルなプラットフォームです」と強調した。今年はインド、シンガポール、韓国を重点地域に設定し、現地でピッチ予選を実施することで革新的な人材を発掘し、日本のスタートアップ・エコシステムとの連携を深める方針を示した。
展示・ビジネスマッチングの規模拡大
今回のTechGALAでは、展示企業を150社以上に拡大。さらに、事業会社やベンチャーキャピタルと短時間の商談ができる「スピードデーティング」を新設し、オープンイノベーションパートナーも前回の12社から約30社へと大幅に増加する。予約制の商談ルームやラウンジも設けられ、名刺交換にとどまらない実際のビジネス連携を推進する場となる。
交流の広がり
会期中にはネットワーキングパーティーが開かれ、1月28日夜にはエグゼクティブ層を対象とした「Executive Leader’s Party」を実施。StartupパスやBusinessパスの来場者も、Executiveパス保持者と同伴すれば参加可能となる。最終日には鶴舞地区のSTATION Aiでクロージングパーティーが催され、有料パスを持つ全ての参加者が三日間の成果を共有し、ネットワークを広げることができる。
また、会期前後を含めて地域全体でサイドイベントが実施される予定で、ワークショップやマラソン、サウナといった多彩な内容が計画されている。公式プログラムと併せて、地域全体を巻き込んだイベントへと発展させる狙いだ。
コンテンツと登壇者
イベントでは400人以上のスピーカーを迎え、100を超えるセッションを展開。「Future Narratives」を新テーマに掲げ、テクノロジーがもたらす未来像や社会・倫理的課題を議論する。登壇者には早稲田大学の入山章教授、Startup Island TaiwanのChi Ko氏に加え、シナモンAI会長の加治慶光氏、A.T.カーニー日本法人会長の梅澤高明氏、Venture Café Tokyoの小村隆祐氏ら、多彩な顔ぶれが並ぶ。
「Grand Pitch 2026」開催
2日目には「Grand Pitch 2026」と題した大規模ピッチコンテストが行われる。海外市場を目指す日本のスタートアップや、日本市場を狙うグローバルスタートアップが参加し、最優秀賞には100万円が授与される。最終審査員には東京大学の合田圭介教授、武蔵精密工業の伊作猛氏に加え、金融庁・経済産業省共同事務局の宜保友理子氏が新たに加わることが発表された。応募条件には創業20年未満であること、英語でのピッチが可能であることなどが盛り込まれている。
アンバサダーとチケット販売
国内外の起業家や投資家27名がアンバサダーに任命され、名古屋大学の宇治原徹教授、Coral Capitalの澤山陽平氏、India AcceleratorのDeepak Sharma氏らが名を連ねる。アンバサダーは広報や情報発信を担い、今後も追加発表が予定されている。チケットは9月5日から販売が始まり、12月26日までに購入すれば全券種が30%割引となる。
開催概要
「TechGALA Japan 2026」は名古屋市栄地区および鶴舞地区を会場に、1月27日から29日まで各日10時~18時に開催予定。主催はCentral Japan Startup Ecosystem Consortiumで、今年6月には内閣府から「第2期スタートアップ・エコシステム拠点都市 グローバル拠点都市(広域都市圏型)」に選定されており、今回のTechGALAを通じて国際的な発信力を一層強化していくとしている。
編集:梅木奈実 (関連記事: 大阪・関西万博》TECH WORLDパビリオンが輝かしく開館 「共に良くなる」未来を世界へ発信 | 関連記事をもっと読む )
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