Netflix日本上陸10周年　渋谷で記念イベント開催　限定グッズと没入型体験が話題に

定額制動画配信サービス「Netflix」が日本でサービスを開始してから10周年を迎え、特別イベント「Netflix 10周年アニバーサリーセレブレーション」が9月5日から14日まで東京・渋谷の「MEDIA DEPARTMENT TOKYO」で開催されている。《風傳媒》は8日朝の開場直後に会場を訪れたが、すでに多くの来場者が詰めかけ、注目度の高さを示していた。

Netflix、日本での成長と歩み

Netflixは1998年に米国で創業し、翌年に定額制レンタルサービスを開始。2007年には映画・ドラマのストリーミング配信を導入し、2013年からはオリジナル作品の制作を本格化させた。2015年9月に日本に上陸し、2024年には世界会員数が3億人を突破。国内でも登録世帯数が1,000万を超えるなど、成長を続けている。

会場は3フロア構成、多彩な展示と体験

イベント会場は1階から3階まで異なるテーマで構成され、展示・体験・物販が一体となった内容となっている。細部まで作り込まれた演出が来場者を作品世界へ引き込み、まさにNetflixの10年を総括するにふさわしい内容だった。

1階：限定グッズ販売とフォト体験エリア

1階は予約不要の物販エリアで、誰でも自由に入場可能。アパレルブランドの株式会社ジュン（本社：東京都港区）が、会場限定のTシャツファクトリーやマーケットを展開し、アニバーサリー限定Tシャツや雑貨を販売している。ジュンは2024年からNetflixとリテール領域で協業しており、今回も特別なコラボ商品を提供している。

「Tシャツファクトリー」では、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』『ONE PIECE』『PLUTO』など16作品のデザインをその場でプリントできる（4,400円）。さらに「コンビニエンスエリア」では、『地面師たち』『極悪女王』といった日本発作品をテーマにしたアイテムを販売。《風傳媒》が現場で確認したところ、Netflixロゴ入りの帽子や衣類、キーホルダーなどのオリジナルグッズも並び、一部商品はすでに品薄となっていた。 （関連記事： Netflix、日本上陸10周年「Creators’ Spotlight」開催　クリエイターと歩んだ10年と新たな挑戦を語る ｜ 関連記事をもっと読む ）

加えて、『全裸監督』『地面師たち』の世界観を背景に撮影できるチェキ体験や、番号を回すとサプライズが得られる電話ボックスも設置。10周年を振り返る記念ブック配布や、SNS投稿で特製ポップコーンがもらえる企画も実施され、来場者が列を作って楽しむ様子が見られた。

2階・3階：没入感ある体験型展示

2階と3階は事前予約または抽選制の体験エリア。『ストレンジャー・シングス』『イカゲーム』『今際の国のアリス』といった世界的ヒット作の名場面を立体的に再現し、来場者は作品の登場人物になったかのような没入感を体験できる。

また、『ガラスの心』『初恋』の展示をはじめ、多彩なアニメや人気ドラマのブースも展開。恋愛ドラマを題材にした「恋愛運チェック」や「オリジナルラブコーヒー診断」などの参加型企画もあり、特に若い世代の来場者から好評を得ていた。

3階の「チャレンジコーナー」では、『イカゲーム』シーズン2に登場する「ペンタサロン」の競技を実際に体験できる。挑戦する参加者の真剣な表情や歓声が響き、熱気に包まれていた。全てのチャレンジをクリアした人には「SHOGUN BURGER」の引換券がプレゼントされ、こちらも人気を集めていた。

「10年の集大成」としての祝祭空間

本イベントは、展示・体験・物販が一体化した「10年の集大成」として設計されており、随所に驚きと発見が散りばめられている。《風傳媒》が現地で見た印象でも、来場者は作品世界に没入しながら、何度もサプライズを味わえる祝祭空間を楽しんでいた。

単なる展示や販売にとどまらず、「Netflixの世界に入り込む体験」を重視している点が特徴であり、ファンはもちろん、普段Netflixを利用していない人にとっても新鮮に楽しめる仕掛けが随所に盛り込まれていた。規模・完成度ともに記念事業にふさわしい内容といえる。

イベント概要

• 会期：2025年9月5日（金）～9月14日（日）
• 会場：MEDIA DEPARTMENT TOKYO（東京都渋谷区宇田川町19-3）
• 開催時間：11:00～20:00
• 入場方法：1階は自由入場、2・3階は事前予約制／抽選制

編集：梅木奈実 （関連記事： Netflix、日本上陸10周年「Creators’ Spotlight」開催　クリエイターと歩んだ10年と新たな挑戦を語る ｜ 関連記事をもっと読む ）

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