「SATO presents 高校野球女子選抜 VS イチロー選抜 KOBE CHIBEN」(読売新聞社など主催)が31日、名古屋市のバンテリンドームナゴヤで行われた。試合は、元メジャーリーガーのイチロー氏(51)が率いる「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」が高校野球女子選抜を8―0で破り、2021年から5年連続の勝利を収めた。当日は2万1233人の観客が詰めかけ、大きな盛り上がりを見せた。

イチロー氏は「1番・投手」で先発登板。初回、先頭打者の下田(福知山成美)に134キロの直球を死球、さらに3番・矢島(神戸弘陵)にも133キロを当てて一、二塁のピンチを背負ったが、4番・新谷(福知山成美)を三ゴロ併殺に打ち取り、最速135キロをマークして切り抜けた。

打撃では1回の第1打席で二ゴロに倒れたが、3回に四球で出塁すると、続く松井秀喜氏(51)が右翼ポール際へ2年連続となる先制の3ランを放ち、チームに勢いをもたらした。リードを得たイチローはギアを上げ、4回は連続見逃し三振、5回も先頭から空振り三振を奪い、跨イニングで3者連続三振を記録。5回終了時点でノーヒットピッチングを続けた。

7回には途中出場の毛利(岐阜第一)に中前打を許し初安打を喫したものの、大勢に影響はなく、直後の7回裏には自身が失策で出塁。無死一、二塁の好機で松井稼頭央氏(49)が右翼線へ適時二塁打を放ち、3点を追加してリードを6点に広げた。さらに8回裏には1死一塁から右前打を放ち、自身の初安打で追加点につなげた。

最終的にイチロー氏は111球で9回を投げ抜き、1安打・14奪三振・無失点の完封勝利を達成。打撃でも1安打1四球と存在感を示した。 (関連記事: 【メジャー引退】イチローの元同僚・チェン・ウェイン、台湾史上最高額5年8000万ドル契約の左腕が現役に別れ | 関連記事をもっと読む )

「4番・中堅」の松井秀喜氏は2安打5打点の活躍を見せ、「2番・遊撃」の松井稼頭央氏(49)は7回に追加点となる二塁打を放ち、「3番・左翼」の松坂大輔氏(44)も安打を記録した。