ロイヤルフードサービス株式会社は9月4日、ロイヤルホストにて秋の新フェア「Good JAPAN 秋のご馳走 牡蠣とワイン」と「MARRON DESSERT SELECTION〜マリアージュを感じて〜」を発表した。当日は、ロイヤルフードサービス株式会社代表取締役社長の川勝邦弘氏、ロイヤル株式会社商品本部商品企画部RFS企画課長の保井歩氏、邑久町漁業協同組合代表理事組合長の松本正樹氏、ロイヤル株式会社商品本部商品開発部開発課の宇戸平智子氏が登壇し、それぞれ事業戦略や新商品の狙いについて語った。

川勝社長は、店舗の雰囲気を伝えるため実際の営業店舗を会場としたと説明し、近年進めてきた事業体制改革に触れた。運営、企画・購買・製造、マーケティングをそれぞれ分立させたことにより、迅速で専門性の高い商品開発が可能になったと強調し、国産素材を活かしたシリーズ展開や店舗デザイン刷新に取り組む姿勢を示した。

続いて保井課長は、「Good JAPAN 秋のご馳走 牡蠣とワイン」の概要を紹介した。今回の企画は播磨灘や岡山県邑久町の牡蠣を使用し、ソムリエが選定したワインとのペアリングを取り入れた構成で、牡蠣と蟹の和風ピラフに黒×黒ハンバーグを組み合わせた一皿や、レモンを効かせたクリームグラタン、ベーコン巻きのブロシェットなど、多彩な牡蠣料理が揃う。その中でも「牡蠣フライ」については、今回のフェアで唯一MSC認証の対象メニューとなっていると明言された。ワインはシャトー・メルシャン藍茜(赤)と萌黄(白)が用意され、藍茜とパラダイストロピカルティーを合わせたカクテルも提供される。

松本組合長は、邑久町漁協の養殖環境について説明し、広大な海域に1,339台のいかだを設置することで大粒で身の締まった牡蠣を生産していると述べた。さらに2019年に日本で唯一、牡蠣養殖においてMSC認証を取得したことを紹介し、「漁場単位でのトレーサビリティ管理を徹底し、持続可能な生産を次世代へつなげていきたい」と語った。今年の猛暑についても、すでに九割以上の種苗が確保されており、来季の安定供給に支障はないと強調した。

質疑応答では、ロイヤルが本年7月にMSC認証の導入を開始したことが明らかにされたほか、食材調達の過程について「企画段階で方向性を定め、購買部門が現地調査を行う」流れが説明された。 (関連記事: AIロボがカレーをおすすめ エキュート秋葉原「カレーフェス」に異国情緒あふれる演出 | 関連記事をもっと読む )

後半は宇戸平氏が「MARRON DESSERT SELECTION〜マリアージュを感じて〜」を発表した。ロイヤルホストの季節デザート企画は2014年に始まり、マロンフェアは今年で9年目を迎える。今回は「フォレ・ノワール仕立てのマロンパフェ」や「琥珀マロンのブリュレパフェ」、「栗と黒豆きな粉の和パフェ」、「モンブラン&ピスタチオのプチパフェ」といった4種を展開する。ドリンクとの相性にもこだわり、ルイボスティーやジャスミンティーとの組み合わせを提案。さらにパラアート作家による秋らしいコースターを採用し、皿の上の小さな美術館をテーマにした演出を加えた。