中国は9月3日午前、北京・天安門広場で大規模な軍事パレードを実施し、第二次世界大戦終結80周年を記念した。同時に、北京当局にとっては対外的に軍事力と国力を誇示する機会ともなった。パレードは習近平国家主席が親自に閲兵し、一部の兵器や装備は初めて公開された。
新部隊と最新装備の登場
今回の軍事パレードには、従来の陸海軍に加えて「サイバー空間部隊」や「情報支援部隊」といった新設部隊も参加した。新華社によれば、サイバー部隊はネットワーク防衛やサイバー攻撃対策を担い、2024年に設立された情報支援部隊は軍事作戦を支える情報システムの構築を任務とする。
装備面では、艦艇攻撃用の極超音速ミサイルが公開されたほか、小型潜水艦のような外観を持つ無人潜航艇「AJX002」も注目を集めた。また、核弾頭搭載可能な新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風-61型(DF-61)」も初登場し、軍事専門家の関心を引いた。
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さらに、陸・海・空の各軍による戦略兵器や無人機も披露され、戦闘機や新型軍用機、ヘリコプターは天安門上空を編隊飛行した。大規模な軍事パレードは2019年の建国70周年以来となる。