九三軍事パレードで披露される新兵器とは?金正恩氏が北京入り習近平氏、プーチン氏と同席 台湾社会に広がる温度差

2025-09-02 17:32
AP通信の独占報道によれば、金正恩氏は専用列車で北京に到着し、同行者には北朝鮮外務相の崔善姫氏ら核心幕僚チームが含まれている。習近平氏が主催するこのパレードイベントは、中国の軍事現代化の成果を示すだけでなく、三人の権威主義指導者が国際舞台で初めて同席する重要な場である。(写真/天安門2日場面ウェイポーより)
AP通信の独占報道によれば、金正恩氏は専用列車で北京に到着し、同行者には北朝鮮外務相の崔善姫氏ら核心幕僚チームが含まれている。習近平氏が主催するこのパレードイベントは、中国の軍事現代化の成果を示すだけでなく、三人の権威主義指導者が国際舞台で初めて同席する重要な場である。(写真/天安門2日場面ウェイポーより)
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北朝鮮の金正恩党委員長は、長期間の外交調整を経て、9月1日に北京へ出発し、9月3日に行われる「中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利80周年」記念の軍事パレードに参加するため、今日北京に到着する予定だ。北朝鮮外務省は金正恩の訪中が中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領との三者会談を含むことを正式に確認しており、これはCOVID-19パンデミック後初めて金正恩が大規模な国際多国間活動に参加することになる。これは戦略的に重要な意味を持つ。

AP通信の独占報道によると、金正恩は専用列車で北京に到着し、同行するメンバーには北朝鮮の外務大臣である崔善姬などの核心スタッフが含まれている。この習近平が主導する軍事パレードでは、中国の軍事現代化の成果を示すとともに、初めて国際舞台において三人の権威主義的指導者が顔を合わせ、地政学的なメッセージを世界に発信することになる。アナリストは、アメリカと西側同盟国による圧力の中で、中朝露三国の連携姿勢が国際秩序に深刻な影響を与えると予測しており、特に台湾海峡の戦略的バランスに影響を及ぼす可能性があると指摘している。

中国メディア、台湾社会の反応をどう読むか?

北京の軍事パレードがまだ正式に開始されていないにもかかわらず、中国メディアは台湾社会における反応の世代や階層ごとの分化現象を報じている。報道やコメントによれば、台湾のメディアは「先制的」にコメント戦略を取っており、パレードを「軍事ショー」や「宣伝パフォーマンス」といったレッテルを貼り、北京の政策から心理的な距離を取ろうとしている。しかし、この反応にはより深い戦略的な不安が隠れているとされる。

報道では、台湾の若者世代が今回のパレードに対して冷ややかな態度を取っていることが指摘されており、ソーシャルメディアには様々なジョークやミームがあふれている。一部のネットユーザーは、パレードで登場する無人機をゲームのロボットに例え、「むしろミサイルで不動産価格を攻撃すべきだ」と皮肉を言うほどだ。一方、1996年の台湾海峡ミサイル危機を経験した年長世代は、中国人民解放軍のパレードを実際の軍事的脅威と捉えている。この世代間の違いは、台湾内で独特な心理地図を作り出しており、若者は冷ややかにエンターテイメント的に捉え、年長者は不安を感じ、政府は民心をなだめつつも、過度に刺激しないように立場を取るというジレンマに陥っている。

中国メディアはまた、台湾当局の反応にも批判的で、行政機関の発言が対話の力不足を露呈していると報じている。陸委会は「中華民国が正当な抗戦国家である」と繰り返し強調し、国防部は「台湾軍は全て把握しているので、国民は安心してほしい」と定型的な言葉を使った。しかし、北京が天安門広場で大規模なパレードを行い、世界中で生中継される中、台北から発せられる声明は国際メディアにおいてほとんど小さな一行としてしか掲載されない。パレードを巡る言論戦の結果は、歴史的な証明を越え、どれだけ大きな影響を与える場面を作れるかにかかっている。

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