2025年大阪・関西万博のシンボルとして建設された大屋根リングについて、大阪府・市は23日、閉幕後に一部を現地に残す方向で調整するにあたり、建築基準法上の「準用工作物」として防火規定を除外する案を軸に検討していることを明らかにした。9月末に開かれる日本国際博覧会協会の理事会で最終判断を得る見通し。
この日、国や経済界、協会との会合で示されたのは3案。①建築基準法の「準用工作物」として主要な耐火・防火規定を除外する案、②同法上の建築物として国土交通相の特例認可を得て耐火対策を緩和する案、③道路法に基づく歩道橋として残す案である。審査期間の短縮や改修コストの軽減といった観点から、準用工作物案が最有力とされている。
今後は管理主体や財源の在り方も詰める。万博運営費の剰余金や地方創生交付金など国の補助金、大阪府・市の一般財源を活用する想定だ。
大屋根リングは現在「仮設建築物」として扱われ、耐火基準は緩和されている。しかし仮設許可は2027年2月までで、それ以降も人が立ち入れる形で残すには、新たな法的位置づけが必要となる。
編集:佐野華美
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