東京舞台芸術祭実行委員会は8月20日、10月1日から11月3日にかけて池袋の東京芸術劇場を中心に開催される舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」の全プログラムを発表した。今回が初開催となる芸術祭は、アーティスティック・ディレクターに岡田利規氏を迎え、国内外の舞台芸術作品14演目の上演をはじめ、レクチャーやワークショップ、来場者支援を含む多彩な企画が展開される。公式ウェブサイト(日・英)も公開され、チケットは一部を除き販売が開始されている。

初開催に込める思い
岡田氏のもとで初めて開催される同芸術祭は、「上演プログラム」「上演じゃないプログラム」「ウェルカム体制」の三つを柱とする。国内アーティストの新作委嘱や若手舞台関係者の国際交流に加え、海外フェスティバル関係者を招聘することで、将来的な協働の可能性を探る。また、多様な作品を通じて観客が新しい視点から世界を捉え直す契機を提供し、あらゆる人々に開かれた国際的な舞台芸術祭を目指す。
国内外の多彩なラインアップ
上演プログラムは全14演目。オープニングを飾るのは、池袋西口公園で上演される『現実の別の姿/別の現実の姿』(日本)。小説家やYouTuber、振付家が創り出す世界がパフォーマンスとして交錯する。岡田氏自身も新作『ダンスの審査員のダンス』を手掛け、ダンサーや俳優、音楽家とともに「所有」の論理をテーマにした作品を発表する。
俳優の佐々木蔵之介が出演するひとり芝居『ヨナ-Jonah』(ルーマニア、日本)は、東京芸術劇場とルーマニア・ラドゥ・スタンカ国立劇場との国際共同製作で、孤独と自由を求める男を演じる。また、台湾と日本の異才によるコラボレーション作品『誠實浴池 せいじつよくじょう』も注目を集める。
海外からは、アメリカのフェイ・ドリスコルによる『Weathering』、ロバート・ウィルソン演出、イザベル・ユペール主演の『Mary Said What She Said』(アメリカ、フランス)、チェコの『第三の手』、イギリスのフォースド・エンタテインメントによる『Signal to Noise』など、国際的に評価を得ている作品が並ぶ。
そのほか、日本のユーバランスによる音楽イベント、ママさんコーラス演劇『劇場版☆歌え!踊れ!育て!ははごころの庭〜子供服は輪廻です〜』、スペインのシャヴィエ・ボベス『やがて忘れてしまうもの』、関田育子の新作『under take』、ダミアン・ジャレと名和晃平のコラボレーション『Planet[wanderer]』、花形槙の『エルゴノミクス胚・プロトセル』などが予定されている。
上演以外の取り組み
「上演じゃないプログラム」では、オブジェクトシアターのワークショップやシビック・クリエイティブ・ベース東京との共同企画「Future Ideations Camp」、アーティストのレジデンシーや海外プレゼンター招聘、コンセプトブックの刊行、山口遥子氏によるレクチャーなど7事業が展開される。
また、来場者を支援する「ウェルカム体制」として、アクセシビリティに対応した鑑賞サポートや池袋のまち歩きツアーも用意され、誰もが参加しやすい環境づくりを図る。
開催概要
舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」は、東京芸術劇場や池袋西口公園野外劇場「GLOBAL RING THEATRE」を会場に、10月1日から11月3日まで開催される。主催は東京舞台芸術祭実行委員会〔東京都、東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)〕。文化庁の文化芸術振興費補助金および日本芸術文化振興会の助成を受け、アサヒグループジャパンが協賛する。メディアパートナーはTokyo Art Beat。協力に豊島区や西武鉄道、東武鉄道が名を連ねる。
編集:柄澤南 (関連記事: インタビュー》台湾籍回復を拒否?『張立齊条款』登場 中国宣伝歴ある者は申請不可に | 関連記事をもっと読む )
世界を、台湾から読む⇒風傳媒日本語版 X:@stormmedia_jp