中央大学大気科学系の呉徳榮・兼任副教授は19日、気象応用推廣基金会のコラム「洩天機教室」で、最新の気象動向を解説した。気象署の進路予測によると、現在琉球の南南西海域にある熱帯低気圧は、本日中にも台風19号(レンレン)として発達する見込み。ただし、台湾本島への直接的な影響はないとみられる。
一方、米国の数値予測モデルでは、グアム南方海域の熱帯擾乱も台風化する可能性が指摘されており、その平均進路はルソン島を通過するシナリオが優勢。欧州モデルではさらに北寄りを進み、バシー海峡を抜ける予測もあり、台湾への影響については今後の追跡が必要とされる。
各地で猛暑 最高気温35度超え
18日の台湾は各地で猛暑となり、最高気温は35~36度台を記録した。
- 北部・台北市内湖:36.4℃
- 中部・嘉義市東区:36.2℃
- 南部・屏東県内埔:36.1℃
- 東部・台東県鹿野:35.2℃
一方、夜間はやや涼しく、今朝は一部地域で21~23度台まで下がった。花蓮県寿豊では21.3℃を観測している。
今週は蒸し暑さ続く 午後は雷雨に注意
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の予測によれば、太平洋高気圧が北へ退く影響で、19日から木曜日までは各地とも「晴れ時々曇り」で蒸し暑い日が続く見通し。大気の不安定さが増すため、午後は強い対流雲が発達しやすく、雷雨や突風、局地的な短時間強雨に注意が必要だ。
予想気温は以下の通り:
- 北部:23~36℃
- 中部:23~36℃
- 南部:22~36℃
- 東部:21~35℃
週末は晴 来週は再び不安定に
週末の22日(土)、23日(日)は全国的に晴れて暑い一方、中南部の山間部を中心に午後は局地的な雷雨が見込まれる。25日(月)以降は南方から水蒸気が流れ込み、午後の雷雨がより広範囲に及ぶ可能性がある。
台風の最新動向
琉球南南西海域の熱帯低気圧は本日にも台風19号(レンレン)となる見込み。進路は北寄りで、台湾への直接的影響は現時点で小さい。
グアム南方の熱帯擾乱については、米モデルはルソン島通過、欧州モデルはバシー海峡通過を示しており、台湾への影響はなお不透明。
気象専門家は「モデル間に不確実性があり、今後の進路は引き続き注視が必要だ」と警告している。

資料來源:《洩天機教室》
責任編輯/梁溶珈 (関連記事: 台湾・民進党に広がる敗北ムード 823リコールと核三住民投票控え、支持者困惑 | 関連記事をもっと読む )