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ゼレンスキー氏、ホワイトハウス再訪 軍装脱ぎ黒スーツ姿でトランプ氏と会談 トランプ氏「停戦不要」を強調 2025年8月18日、アメリカのトランプ大統領がホワイトハウスでウクライナ大統領ゼレンスキー氏と会見する。(写真/AP通信提供)
ウクライナのゼレンスキー大統領は18日、欧州各国首脳や 欧州連合(EU)、北大西洋条約機構(NATO) の指導者らとともにホワイトハウスを訪れ、トランプ米大統領と会談した。
ゼレンスキー氏はいつもの軍装ではなく濃色のスーツ姿で西棟入り口に姿を見せ、トランプ氏から温かく出迎えを受けた。かつてのように公の場で侮辱されることはなかったが、閉ざされた協議の場では、領土の割譲と引き換えに米国からあいまいな安全保障の約束を得るのか、それとも立場を貫きトランプ氏を再び怒らせるリスクを冒すのか、難しい選択を迫られることになった。
今回の会談は、トランプ氏が先週アラスカでロシアのプーチン大統領と首脳会談を行った直後に設定されたものだ。アラスカ会談でプーチン氏は停戦要求を拒否し、代わりにウクライナ東部の領土割譲を条件に、他戦線での攻勢停止を提示したとされる。ゼレンスキー氏とトランプ氏の今回のやり取りは、2月のオーバルオフィスでの緊迫した会談とは対照的だった。当時はトランプ氏とバンス副大統領がライブ配信を通じてゼレンスキー氏を「恩知らず」と非難し、トランプ氏が「交渉カードを何も持っていない」と侮辱する場面もあった。
18日の会談では雰囲気が一変した。ゼレンスキー氏は保守系メディア「リアル・アメリカズ・ボイス」の記者ブライアン・グレン氏と冗談を交わす場面もあった。グレン氏は前回の訪問時に「なぜスーツを着ないのか」と問い詰めていたが、今回は「そのスーツ姿は素敵だ 」と称賛し、前回のやり取りをわびた。ゼレンスキー氏は「あなたは同じスーツを着ている。私は変えたのに、あなたは変えていない 」と冗談めかして返し、トランプ氏をはじめ場内の笑いを誘った。
2025年8月18日、米国大統領トランプ氏がホワイトハウスでウクライナ大統領ゼレンスキー氏と会見。(写真/AP通信提供)
今回、副大統領ヴァンス氏は終始沈黙を守り、まるで口止めを受けたかのように一言も発しなかった。二人の米国首脳はいずれも柔和な態度を示し、ゼレンスキー大統領はトランプ氏や記者団と冗談を交わすだけでなく、ウクライナの大統領夫人が米国のファーストレディ宛てにした書簡をトランプ氏に託した。《ニューヨーク・タイムズ》によれば、多国間同盟に懐疑的でありつつノーベル平和賞を強く望むトランプ氏は、米国がウクライナの安全保障を支援し、場合によっては米軍の投入も排除しないと述べながら、その具体的内容は示さなかった。
トランプ氏は「安全保障について言えば、我々は多大な支援を行う。それは素晴らしい支援になるだろう」と語るにとどまった。また欧州を「第一の防衛線」と位置づけ、「彼らは現地にいるからだ。だが我々も支援する。我々も関与する」と述べた。さらにトランプ氏は、自らがプーチン大統領とゼレンスキー氏との三者会談を実現できると強調し、「戦争終結に合理的な可能性がある」と主張した。トランプ氏は同日遅くプーチン氏と再び電話会談を行う予定であることも明らかにした。
英国とフランスは、和平合意が成立した場合、ウクライナ西部に軍を派遣し「予備部隊」として展開する用意があると表明している。軍事アナリストは《ウォール・ストリート・ジャーナル》に対し、米国が必ずしも地上部隊を投入するとは限らないが、欧州軍への米製防空システムの供与、無人機派遣、軍事情報の提供、欧州軍と装備の輸送支援といった間接的な形で関与する可能性があると指摘した。トランプ氏の特使スティーブ・ウィトコフ氏は、ウクライナに対する「集団防衛」に類する安全保障はNATOではなく各国が提供すべきだと述べ、この発言はウクライナのNATO加盟に反対するモスクワの要求に沿うものだとみられている。
2025年8月18日、米国大統領トランプ氏がホワイトハウスでウクライナ大統領ゼレンスキー氏と会見。(写真/AP通信提供)
トランプ氏は18日、ホワイトハウスでウクライナとロシアの和平交渉に楽観的な姿勢を示し、双方と協力して戦争を恒久的に解決する方策を推進すると表明した。同時に、先週金曜日にアラスカでプーチン大統領を招いた首脳会談が、ロシア側に大きな外交的勝利を与えたとの批判に反論した。トランプ氏は「プーチン氏が米国に来ること自体が容易ではない」と強調したが、《ニューヨーク・タイムズ》は、これはプーチン氏がウクライナへの「特別軍事作戦」を命じて以来、西側で初めて熱烈な歓迎を受けた場であったと指摘した。ゼレンスキー大統領は三者会談に臨む用意があるとしつつ、ロシアにいかなる領土も譲渡しないとの立場を改めて示した。
トランプ氏はまた、ウクライナとロシアに即時停戦を促す必要はないとの考えを改めて示し、一方的に戦闘を止めることは「不利な影響を及ぼしかねない」と述べた。氏は殺戮を終わらせるための停戦という発想を支持するとしながらも、戦闘が続く中でも合意に達することは可能だとの見方を示した。《ニューヨーク・タイムズ》は、トランプ氏がプーチン大統領との親密な会談を経てロシア寄りの姿勢を強めるなか、ゼレンスキー大統領はいっそう大きな圧力に直面し、米国を説得してより有利な合意を引き出さねばならなくなっていると指摘している。
2025年8月18日、米国大統領トランプ氏とウクライナ大統領ゼレンスキー氏および他の訪問中のヨーロッパ指導者とホワイトハウスで記念撮影。(写真/AP通信提供)
トランプ氏はゼレンスキー大統領との会談で、記者から「ウクライナとロシアのどちらが優勢か」と問われた際、この問題について論じることは避け、これまで繰り返し述べてきた「戦争を終結させたい」という立場を改めて強調した。両氏は大統領執務室(オーバルオフィス)での短い会談を経て、来訪した欧州各国首脳と記念撮影に応じ、その後ホワイトハウス東館で非公開協議に入った。トランプ氏は会場近くに飾られた自身の肖像画を指さし、それが昨年ペンシルベニア州での選挙集会中に銃撃を受けた際のものであると述べ、「あの日は良い日ではなかった」と振り返った。
米露のウクライナ戦争に対する立場は接近しつつあるが、ゼレンスキー氏はトランプ氏が安全保障の提供に言及したことを「米国の立場における重大な変化」と評価した。ただしゼレンスキー氏にはクリミアや東部領土を譲渡する権限はなく、ウクライナ憲法では領土変更は国民投票を経なければならないと定められており、大多数の国民がこれに反対している。《ウォール・ストリート・ジャーナル》は、ゼレンスキー氏が合意に応じなければ、米国が重要な政治的・軍事的支援を停止し、武器や情報の供与を打ち切る懸念があると報じた。欧州の複数の高官も警告を発しており、プーチン氏の野心がウクライナで阻止されなければ、次にロシアが武力で欧州のさらなる領土を奪いに出る危険があると指摘している。
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