ノーベル平和賞が欲しい!ノルウェーメディアが報じる:トランプ氏、ノルウェー財務相に電話し関税と「受賞の可能性」を議論

2025-08-17 18:47
2025年8月11日、トランプ氏がホワイトハウスの記者会見に出席。(AP通信)
2025年8月11日、トランプ氏がホワイトハウスの記者会見に出席。(AP通信)
目次

広く知られているように、アメリカのトランプ大統領は地球上の権力の頂点に立ちながらも、まだ追求したい称号がある。それはノーベル平和賞であり、イスラエルをはじめ、多くの国が彼を推薦しようと声を上げている。ノルウェーの「今日商業報」14日は独占的に報じたところによれば、トランプは先月自らノルウェーの財務大臣に電話をかけ、ノーベル平和賞に推薦される可能性を探ったという。

ノルウェーの「今日商業報」(Dagens Næringsliv)14日が匿名の情報源を引用して報じたところでは、この電話は先月行われた。ノルウェーの財務大臣で、かつてNATOの事務総長を務めたイェンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)が首都オスロの街を歩いているときに、トランプ大統領からの着信があったという。

報道は「トランプはノーベル賞を欲しがっており、関税問題についても話し合いたがっていた」と生き生きと説明している。情報筋によれば、これはトランプがストルテンベルグに対してノーベル平和賞の話題を持ち出した最初ではないという。

メディアの報道に対して、ストルテンベルグ本人はその電話が存在したことをロイター通信と政治ニュースサイトPOLITICOに確認した。その声明によれば、この電話はトランプとノルウェーの首相であるヨナス・ガール・ステーレ(Jonas Gahr Støre)が会話する数日前に行われ、主として首脳会談の準備が目的であったという。

ストルテンベルグは慎重に、「我々は関税、経済協力などの議題を議論した。詳細な会話内容については触れない」と語った。さらにその際、オンラインには複数のホワイトハウスの官僚も参加しており、財務長官のスコット・ベッセント(Scott Bessent)やアメリカ通商代表ジェイミソン・グリア(Jamieson Greer)も含まれていた。

ストルテンベルグが焦点を公式議題に戻そうとしたものの、メディアの報道は世界的に大きな反響を呼び、トランプが平和賞の栄誉に対して強い志を抱いている様子を垣間見せた。

不満からロビー活動へ:トランプの平和賞への道

ノーベル平和賞はノルウェーのノーベル委員会によって選定されている。5名の委員がノルウェー議会によって、19世紀のスウェーデンの実業家アルフレッド・ノーベル(Alfred Nobel)の遺言に基づき任命されており、毎年10月にオスロで受賞者が発表される。

トランプは受賞した最初のアメリカ大統領ではない。彼の前には4人の前大統領がこの栄誉を受けており、セオドア・ルーズベルト(Theodore Roosevelt)、ウッドロウ・ウィルソン(Woodrow Wilson)、ジミー・カーター(Jimmy Carter)、そしてトランプの長年の政敵であるバラク・オバマ(Barack Obama)が含まれている。 (関連記事: トランプ・プーチン会談、アラスカで15日開催 トランプ氏「数分で交渉の見通し判断」 関連記事をもっと読む

このためか、トランプは長年にわたり自らが賞を得られないことについて繰り返し不満を表明してきた。今年2月には、ホワイトハウスでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会見した際に、「彼らは決して私にノーベル平和賞を与えない。非常に残念だ、私はそれに値するが、彼らは与えない」と述べている。

最新ニュース
順風満帆が一転暗転? ゼレンスキー氏、政権最暗黒の時を迎える:側近擁護で国内の反汚職看板を破綻、トランプ氏にアラスカ和談からも排除され
【ゴルフ】山下美夢有選手、全英女子オープン初制覇を語る 支えてくれた家族や北陸のファンに感謝
台湾女性、渋谷スクランブル交差点で写真撮影 日本のネットユーザーは反発
共和党が「台湾カード」を放棄?トランプ氏が早くも「彼」を意思疎通の橋渡し役に決定 政府が孤立化の恐れ
台湾の夜市でおすすめ屋台料理:北部の冷製おつまみ 多彩な組み合わせが可能!
中国、西南国境に「鉄壁の要塞」 新蔵鉄道着工で中印摩擦に新たな変化
インド・モディ首相、農民保護と国内生産を強調 米国関税に対抗姿勢
トランプ氏の関税戦争は成功か 台湾の元立法委員・蔡正元氏が警告「米国に2つの深刻な結果、世界は備えを」
自民・河野太郎氏、参院選敗北は「有権者に届かなかったメッセージ」と指摘 党執行部の刷新求めFCCJで講演
【独占インタビュー】一青妙|10年かけて完成した長編小説『青色之花』 家族と記憶が交錯する真実を描く
<独占インタビュー> 台湾インディーズバンド浅堤ボーカル・依玲さん、初のエッセイ集を刊行
台湾・台中市が「鳥取しゃんしゃん祭」に参加 日台の観光・文化交流を深化
台湾・頼清徳総統が「終戦」を強調 医師で評論家の沈政男氏「親日的な台湾独立の歴史観」
2週間で資産が90億ドル増加?ソフトバンク孫正義氏、AI熱で日本長者番付2位に浮上
北京観察》終戦80年を外交舞台に 台湾問題を持ち出した対日批判は異例
TICAD9開幕目前に東大教授の遠藤貢氏が講演 アフリカの現状と国際関係、日本の関与のあり方を分析
第9回アフリカ開発会議(TICAD9)、8月20日から横浜で開催 日ア共創の新時代へ
ゲッティイメージズ、「サステナビリティは企業が主導すべき」と日本人の8割が回答 ビジュアル表現のポイントを提示
日本の歴史学者:日本政府が第二次世界大戦の戦争犯罪に責任を負いたがらない
オーストラリアで中国系「慰安婦」銅像除幕 戦争の記憶継承
台北観光スポット》台北101の魅力再発見 高さごとに変わる絶景の表情
参政党・神谷代表が靖国参拝 終戦80年の日に「日本軍の中国侵略は虚構」発言も再浮上
大阪「We TAIWAN」終盤戦、台湾発「魔法のテント」大阪に上陸 残り5日でほぼ満席、没入型物語体験が話題
終戦80年 全国戦没者追悼式 石破首相「反省」強調、天皇陛下は恒久平和呼びかけ
陸文浩の視点:米露首脳がアラスカで対峙、中露海軍の合同巡航が直撃
中国有力学者「武力統一ならTSMCは国有化」 一国二制度は適用せず
夏一新の視点:台湾・頼清徳総統、米国の20%関税、台湾に衝撃 頼政権の後手対応に批判噴出
風評:頼政権の「二国論」憲法解釈、矛先は中国出身配偶者に 職解任も
舞台裏》台湾・国民党主席選、台中市長が不出馬 反朱立倫派は対抗馬擁立へ
驚愕!エアアジア航空便が仁川ではなく金浦に着陸、乗客と乗務員も驚く
天気予報》再び台風発生か 専門家「ダブル台風」形成の恐れ 週末は猛暑の可能性
H20輸出許可の裏で米中駆け引き激化 NVIDIAに中国使用制限の打撃
トランプ・プーチン会談、アラスカで15日開催 トランプ氏「数分で交渉の見通し判断」
トランプ政権、親中批判から一転 インテル出資を極秘協議 TSMC誘致に続く半導体戦略か
神社の踏切で台湾人女性死亡 観光撮影中に列車と衝突か
親台派日本紙が賴清德氏を批判 大規模リコール「与党掌握」の予測外れる
北京観察》終戦記念日前夜、靖国参拝が外交問題に 日中関係に再び亀裂か
台湾・柯文哲氏の拘置所生活 獄中で軍事要人の著書を精読 書き込みが示す次の一手
「領土割譲和平」は誰の発案か 『エコノミスト』が暴く米特使の失策と交渉悪化の経緯
長崎原爆式典、台湾代表席めぐり波紋 「NGO区」報道に市が反論
トランプ氏、プーチン氏に停戦迫る構え 米露会談はアラスカ軍事拠点で 領土交渉権はゼレンスキー氏に
中露の極秘軍事協定が流出 プーチン氏、中国の台湾侵攻演習支援か 8年越し計画の存在明らかに
台湾外交部長・林佳龍氏が高市早苗氏と会談 日本政権交代を見据えた賭け 中国反発で外交リスクも
トランプ氏、ノーベル平和賞受賞の可能性?元側近が明かす国務省のプレッシャーと各国の強力な推薦
FPCJが50周年記念ロゴ公募開始 年齢・国籍不問、締切は2025年9月16日