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台湾・柯文哲氏の拘置所生活 獄中で軍事要人の著書を精読 書き込みが示す次の一手 前民衆党主席の柯文哲氏(中央)は獄中で読書に没頭しており、書き込まれた要点や注釈から、その思考の一端がうかがえる。(写真/顏麟宇撮影)
台湾民衆党創設者の柯文哲氏が司法問題で土城拘置所に収監され、まもなく1年が経つ。党首の黄国昌氏は「祝う気分になれない」として党創立記念日の祝賀を控え、8月10日に「6周年活動」と銘打った集会を開催。スピーチでは「来年は柯氏を迎え、全員で記念日を祝いたい」と述べ、その言葉に柯氏の妻・陳佩琪氏は静かに涙を流した。
会場には「柯文哲の3坪図書館」と題した展示が設けられ、柯氏が拘置所で読んだ本や収容者番号「2772」が記された表紙、手書きのノートが並んだ。柯氏はどんな本を読み、どのような見解を残しているのか。
民衆党が「柯文哲の3坪図書館」を設置し、土城拘置所で柯氏が読んだ書籍を展示している。(写真/羅立邦撮影)
政治・理論・歴史書を中心に愛読 柯氏は読書好きで、面会禁止となった後も家族や支援者が本を差し入れた。2024年9月から12月までの4か月間だけで70冊以上を受け取り、今回の展示には拘留満期で一時釈放された際に持ち帰った大量の蔵書が並んだ。拘置所に残る本も100冊を超えるとされる。
贈られたのは政治、理論、歴史関連が中心で、安倍晋三元首相の自伝『安倍晋三回顧録』、李登輝元総統の『新・台湾の主張』『余生』、陳水扁政権期の著作『一般市民に為の国家必修科目』、さらに『病気と権力』『張忠謀自伝』『鄧小平が中国を変えた』などが含まれる。いずれも線引きや書き込みが多く見られる。
一方、張愛玲の『半生縁』、龍應台の『大江大海一九四九』、台湾ドラマ『斯卡羅』の原作『傀儡花』、エッセイ『一人の老後』といったソフトな内容の本も差し入れられたが、陳氏によれば柯氏はこうした分野への関心は薄く、政治・理論書ほどの感想は残していない。ウサギ飼育書『兔子的真心話』『兔子品種超図鑑』などは手を付けなかったという。
柯氏の妻・陳佩琪氏(写真)をはじめ、家族や友人、スタッフが多くの書籍を彼に送っている。(写真/羅立邦撮影)
柯文哲のノートが公開 中台交渉と危機管理への独自の見解 柯氏のノートには、李登輝・陳水扁政権で国安会副秘書長を務めた張榮豐氏の『無煙硝の戦場:権威主義から民主主義への変革の安全保障覚書』への書き込みが目立つ。交渉では「BATNA(最良の代替案)」が不可欠で、強いほど有利になるとし、「BATNAの強弱が交渉の態勢を左右する」と記している。
危機(crisis)の要素として「驚き・致命的脅威・短時間での対応・部門横断性」を挙げ、危機管理はミッション分析会議から始め、記者会見で社会に説明し、指揮官の決定を経る必要があると整理。柯氏は「危機判断の条件を満たせば国安会を起動」と書き、記者会見は事前ではなく決定後に行うべきと提案している。また、危機収束後の責任追及は「急ぐ必要はない」とも記している。
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柯氏がノートに著者とは異なる見解を記している様子。(写真/羅立邦撮影)
李登輝元総統の側近が語る内幕 柯文哲氏の書き込み 張榮豐氏の著書では、優れた情報収集計画は目的性、体系性、論理性、感度の抑制、実行の簡潔さを備えるべきであり、運任せの情報収集よりも有益だと説いている。柯氏は欄外に「単なる情報収集ではなく、仮説を証明または覆すもの。敵軍の位置に到達する前に動向を予測すること」と記している。
また、李登輝元総統が国安会の国内問題への介入を厳禁していた点に線を引き、疑問符を付している。中台関係の章では、中国の交渉術が抽象的な原則で問題を覆い隠すと指摘。例えば「呉習会」や「連胡会」では、交渉ではなくビジネス交流を名目に相手の警戒を和らげたとする。台湾は経済振興と防衛力強化で台湾海峡のパワーバランスが不利に傾くのを防ぐべきとし、柯氏は余白に「中国が基本原則を定義したらどうするか?『経済・軍事で優位となりバランスを回復、国家の強さを保持する』」と書き込んでいる。
柯氏がノートに「敵軍の位置に到達する前に敵の計画を予測する必要がある」と書き込んでいる。(写真/羅立邦撮影)
著者との旧知の関係と政治的つながり 柯氏と張氏の縁は古く、2014年の台北市長選では張氏を台湾戦略研究会(TASS)秘書長として招聘し、選挙戦の戦略立案を任せた。出会いは柯氏が政界入りする前にさかのぼり、体調を崩した張氏のために李登輝氏が台湾大学病院へ連絡し、柯氏の恩師が彼に後見を依頼したことがきっかけだった。
その後、認識の相違から距離を置くようになり、2018年の台北市長再選時には両者の協力は見られなかった。それでも柯氏は折に触れて張氏に意見を求め、張氏も国家の重大な転換点では手紙で利害分析を送るなど、交流は完全には途絶えなかった。
柯氏は獄中で、李登輝政権の重要閣僚であった張榮豐氏(左から3人目)の著書『無煙硝の戦場』を精読していた。(写真/蔡親傑撮影)
李喜明氏の非対称作戦に注目 柯氏は軍事・国政への関心も強く、2022年に台湾で話題となった元参謀総長・李喜明氏の著書『台湾の勝算』も読破している。収監前には李氏から非対称作戦の指導も受けていた。李氏は台湾が冷静にグレーゾーン侵害に対応すべきこと、自衛の決意や国民の戦う意思が欠如していること、軍種間で予算を奪い合いコスト効果評価がなされていないことなどを指摘。柯氏は該当箇所に多くの線を引き、星印を付けていた。
李氏の示す軍事施設の概念については、中国の「多管ロケットシステム」との相違を検討し、外島への軍事投資は効果が薄いとの見解に共感して「金馬撤退」と書き込んだ。また「寄港地を複数持つ小型船は追跡されにくく戦力保持の鍵になる」という記述には、小漁港の平時管理が課題になる可能性を指摘している。
台湾の軍事抑止力について李氏は、①他国との軍事同盟による「協定抑止」②核兵器による「報復抑止」③非対称戦力で自衛力を構築する「拒止抑止」に分類。前2つは困難が伴うとして③を主張しており、柯氏も読後に①②には×印、③には✓印を付けている。
元参謀総長・李喜明氏の著書『台湾の勝算』で防衛力評価に関する記述に、柯氏が星印を付けていた。(写真/羅立邦撮影)
台積電活用と二枚舌戦略の是非 財務分野の著書『科技島チェーン:中米日の韓台共作の産業新局』では、米中間で台湾がどのように立ち回るべきかについて柯氏の書き込みが見られる。著者は、米国が台湾を大国間の駆け引きの駒としか見なさない場合、台湾は中米間で二枚舌戦略を採るべきだと記すが、柯氏は「それが本当に可能なのか?」と疑問を呈している。
同書は、中国・米国間の貿易戦争後、国際メディアが台湾の科学技術産業への期待を高め、半導体メーカーが世界市場の3分の2を占めていると評価していると指摘。特に台積電(TSMC)の競争力は強固で、サムスンでも容易に追随できないとする。柯氏は「台積電の優位性は何としても維持すべきであり、卵を一つの籠にすべて入れるような戦略はリスクが大きい」と書き込んでいる。さらに韓国の半導体産業が中国の台頭で暗黒期に陥る可能性に触れ、「産業の垂直・水平分業で中国に対応すべきで、強硬策は得策ではない」と記している。
柯氏は「台積電の優位性は必ず維持すべきであり、卵を一つの籠にすべて入れるような戦略はリスクが大きい」と記している。(写真/羅立邦撮影)
黃珊珊氏にも「宿題」 柯氏のノートには、著者への呼びかけや具体的な指示も書き込まれている。『晶片島の光芒』の推薦序には「林宏文氏を呼んで話をしよう」と記し、『機率思考』の「独立事件」の章では自ら赤い球と白い球を使った確率問題を作成している。金融モデルの章では「危機がなければ怠惰な投資法でよいが、危機時には上手い者が有利になる。ただし平時は必ずしも有利とは限らず、有害になる場合もある」との見解を残している。
『富裕への特権』の外貨準備高の章では「珊珊、これは読むべきだ」と書き、立法委員の吳欣盈氏が提案した外貨準備の一部を主権ファンドとして運用する案に賛同。「彼女とどう推進するか討論するといい」と添えている。誤字の訂正も行い、ある書籍では「侵入してドアを開く」の「打」を×で消し「大」に修正。別の章では「畏」を「謂」に訂正している。
柯氏が書籍内に赤白球を用いた確率問題を作成している様子。(写真/羅立邦撮影)
怠け者と呼ばれたくない 7月の公判で柯氏は「私は利益を得るための汚職をしたわけではないが、11か月拘留されている」と述べ、自らを慰めるため「ここには食事と寝床があり、水道・電気は無料で、24時間監視がある」と皮肉を込めた。「部屋は24時間オンラインで監視されており、昼間は横になれない。怠け者と思われたくないので、本を読んでいる姿を見せている。問題はあるが知識は増えた」とも語った。
民衆党幹部によれば、柯氏は以前から書籍に書き込みをする習慣があり、ノートは自問自答の形で将来の思考材料となっている。著者との対話のような感覚を持つ場合もあるという。多くの書き込みは将来計画に関するもので、『無煙硝の戦場』の一節には「戦略遂行中に圧力があっても、明確な目標があれば何を貫き何を妥協すべきか判断できる」と記され、余白に「TPP戦略目標?」とメモされている。TPPは民衆党の略称であり、収監中も国政や党の発展を思案していることがうかがえる。
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陸文浩の見解:英ジョンソン氏初訪台 賴総統と示す対中姿勢と中国軍の動き 台湾国防部によると、8月9日の中国軍機の活動回数は9回に減少し、公務船は2隻だった一方、中国海軍艦は9隻に増加し、台湾海峡の緊張は依然として続いている。中央気象局の予測では、台風11号が10日午前8時時点で北緯21.4度、東経138.5度付近を時速19キロで西進しており、米・英・日などの軍事同盟が西太平洋で実施中の演習海域付近を通過する可能性がある。この進路......
台湾発ドラマ『零日攻撃』日本配信開始 高橋一生も出演、台海有事描く衝撃作に注目集まる 台湾海峡での戦争を背景にした台湾オリジナルドラマ『零日攻撃(ゼロ・デイ)』が、8月15日午前0時から日本のPrime Videoで配信を開始する。初回配信は第1話で、8月17日には第2話と第3話を同時配信。その後は台湾と同時に毎週更新される予定だ。7日、東京・新宿の「109シネマズプレミアム新宿」では、作品の特別上映会と記者会見が開かれ、台湾の俳優・連俞涵(......
評論:台湾政府、無能から無頼へ 関税交渉でまさかの完敗 米国との関税交渉が始まってから4か月が経過し、台湾では交渉の「リーダー」を務める鄭麗君氏がようやく記者会見に臨んだ。これは4月初旬の行政院記者会見以来の登場で、表舞台に立つのは通算3度目。前回は総統府で席に着いたものの発言はなく、今回は初めて主役として登場した。その背景には、台湾の関税交渉が「完敗」に終わり、大統領や行政院長ですら説明に立てないほどの状況があ......
習近平側近が相次ぎ失脚 中央軍事委の7席中3席空席 米紙「台湾統一能力にも影響」 中国軍が表向きは軍事力を誇示し、新型兵器を続々と公開している一方で、内部では近年まれに見る指導層の混乱が進んでいる。米紙ニューヨーク・タイムズは10日、中央軍事委員会(中央軍委)の副主席を含む高官が相次いで失踪や調査対象となり、習近平国家主席が自ら昇進させた将軍でさえ例外ではないと報じた。この結果、中央軍委では複数の空席が生じ、中国軍の腐敗の深刻さが露呈した......
夏一新視点:熱狂から失望へ──台湾・大規模リコール後に見えた社会運動の心の代償 社会運動と心理的トラウマの見えないつながり2025年夏、台湾で行われた大規模なリコール運動は「壊滅的」と評される結果に終わった。その直後から、参加者の一部は持続的な憂うつや不安を抱え、医療機関や心理カウンセリングを訪れるケースが目立ち始めた。今回の運動は単なる政治活動ではなく、全国を巡る集会やデモ、地域での街宣活動、SNSでのライブ配信などを伴う大規模な社会......