台湾中央気象署によると、台風11号ポードルは次第に遠ざかり、本日(14日)は東部、恒春半島および基隆北海岸で局地的に短時間のにわか雨が見られる見込みである。それ以外の地域はおおむね曇り時々晴れとなるが、午後は新竹以南で局地的な雷雨が発生し、一部では大雨となる恐れがある。南部では36度以上の高温となる可能性がある。気象専門家の呉徳栄氏は、今後3〜4日間に南シナ海で熱帯擾乱が発達する見込みだが、台湾に接近する確率は高くないとの見方を示した。
台風が遠ざかりつつも、東台湾で雨、午後は新竹以南で大雨に注意
交通部中央気象署によると、台風11号ポードルは次第に遠ざかり、風向は南寄りから東寄りへと変化した。早朝は台東および屏東で降雨が続き、屏東山地では短時間の豪雨も観測された。日中以降は風上側の降雨はやや収まる見込みだが、東部、恒春半島、基隆北海岸では引き続き不定期に局地的なにわか雨が降る可能性があり、その他の地域はおおむね曇り時々晴れとなる。
熱的要因の影響で、午後は新竹以南で局地的な雷雨が発生し、一部では大雨となる恐れがある。気象署は、天気の急変に注意し、外出時は雨具を携帯するよう呼びかけている。
各地の最高気温はおおむね31〜35度で、南部では36度を超える所もあり、日差し対策と十分な水分補給が必要である。
離島の天気は、澎湖と金門では短時間のにわか雨または雷雨、馬祖は晴れ時々曇りとなる。気温は澎湖で25〜32度、金門で26〜29度、馬祖で27〜31度となっている。
呉徳栄氏「熱帯擾乱は発達も台湾接近の可能性は低い」
国立中央大学大気科学科兼任副教授の呉徳栄氏は、本日、気象応用推進基金会のコラム「洩天機教室」で、最新の欧州モデルの解析結果について述べた。それによると、花蓮・台東および屏東では局地的な雨が残るものの、次第に弱まり、午後は中南部で強い対流が発達する見込みである。西部は高温で厳しい暑さとなるため、日焼けや熱中症への対策が必要だとしている。
呉氏によれば、明日から17日にかけては全国的に天気が回復し、高温の状態が続く。ただし水蒸気量は多く、午後は山間部で局地的なにわか雨や雷雨が発生し、一部は平地にも及ぶ可能性がある。18日から20日にかけてはさらに水蒸気量が増加し、大気が不安定となることで午後の対流活動がより強まり、各地で暑さが続く見込みだという。
また呉氏は、今後3〜4日間に南シナ海で熱帯擾乱が発達し台風に成長する可能性があるとしながらも、欧州モデルでは西北方向へ進み海南島方面に向かうシナリオが示され、米国モデルではさらに西寄りの進路を示していると説明した。いずれの場合も台湾への接近確率は低いが、数値モデルには不確実性があるため、引き続き注視が必要だと強調した。

編集:柄澤南 (関連記事: 天気予報》台風11号(ポードル)13日に台東上陸か 暴風半径拡大で台湾全域に影響、東部は大雨の恐れ | 関連記事をもっと読む )
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