台湾中央気象署は8日、グアムの北北東海上にあった熱帯低気圧が同日未明2時、台風11号「ポードル」に発達したと発表した。台風は今後、西に進路を取りながら発達を続け、12日以降に台湾の南東沖に接近する見通しで、13日から14日にかけて最も影響が強まる可能性がある。現在のところ、海上台風警報が発令される可能性も否定できないとしており、進路の変化に注意が必要だ。
中央気象署によると、8日・9日の台湾各地は概ね晴れまたは曇りの天気となり、9日午後には一部地域で局地的な雷雨が予想される。10日から12日にかけては南方からの水蒸気の流入により、大気の状態が不安定となる見込みで、特に山間部では午後ににわか雨や雷雨が発生する恐れがある。
予報官の曾昭誠(ツォン・チャオチェン)氏は、台風「ヤンヤン」は12日以降、台湾の東南海上に接近し、13日・14日には台湾東部を中心に顕著な降雨が見込まれると述べた。ただし、進路が台湾本島に近づくか、バシー海峡側に逸れるかによって影響の程度が異なるため、今後の動向に注視が必要としている。
また、中央大学大気科学科の兼任副教授である呉徳栄(ウー・ダーロン)氏は、気象應用推廣基金会のコラム「洩天機教室」において、10日から12日にかけては全土で晴天かつ高温の天候が続くとして、日焼けや熱中症への注意を呼びかけた。その上で、台風「ヤンヤン」の影響が強まると予想される13日・14日の天候については、台風の進路や強さ次第で大きく変わる可能性があるとし、引き続き慎重な観察が必要だと述べた。
編集:柄澤南 (関連記事: 南台湾でアスベスト被害拡大 台風・豪雨で「静かな健康災害」発生 | 関連記事をもっと読む )
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