2025年8月1日、第21回大阪アジアン映画祭(Osaka Asian Film Festival、以下 OAFF)は、コンペティション部門にノミネートされた全11作品を発表し、台湾映画『私たちの思いがけない勇気(原題:我們意外的勇氣)』が正式出品作品として選出された。

本作は、映画プロデューサーの葉如芬(イエ・ルーフェン)氏と、人気ロックバンド「五月天(メイデイ)」のボーカル・阿信(アシン)氏が製作を手がけ、女優で映画監督の劉若英(レネ・リウ)氏と俳優の薛仕凌(シエ・シーリン)氏が共演。游紹翔(ヨウ・シャオシャン)監督によるヒューマンドラマで、人生の転機を繊細に描き、「中年の愛を再定義する作品」として国際的な注目を集めている。
今回のノミネートは、台湾映画が持つ感動的な物語性と国際的な訴求力を改めて示すものとなった。
在日台湾文化センターは、台湾映画の国際展開を支援する「台湾映画共同プロモーション」プロジェクトを通じて、今年も大阪アジアン映画祭と連携。映画祭期間中には、大阪・梅田ブルク7およびシネ・リーブル梅田にて、「台湾映画と文化復興」をテーマとした特集上映が行われる。
『私たちの思いがけない勇気』のほか、短編作品として楊羚(ヤン・リン)監督による『黒犬』、無岳(ウー・ユエ)監督による『洗』も上映される予定。
さらに、大阪・関西万博を見据えた特別企画として、台湾フィルム・アーカイブ(TFAI)が修復した旧作や台湾の名作映画も紹介される。開幕作品『万博追踪』のほか、台湾語映画『十七歳よ、さようなら』、日台合作の特撮映画『神龍飛侠』、『受験拒否の少年』、『寂しい十七歳』など、計8本の新旧作品がラインアップされている。
第21回大阪アジアン映画祭は、2025年8月29日から9月7日まで開催され、最終日である9月7日にコンペティション部門の受賞作品が発表される予定となっている。
編集:梅木奈実 (関連記事: 第21回大阪アジアン映画祭、全66作品が決定 台湾・香港・韓国の注目作が集結へ | 関連記事をもっと読む )
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